冒険の書115 ページ39
ククールは手が振り下ろされるのと同時に叫んだ。
「ザキ！！」
紫色の球がグールを包む。Aは驚いて、後ろを向いた。
グールは必死にもがくが、時は既に遅い。
混沌の地獄へと落とされ、グールはそれ以上動きもせずに、消えた。
「大丈夫だったか？」
『うん、ありがと。君…ザキ使えたのか。って、こんな事している場合じゃないねっ…と！』
Aが宙返りで魔物の攻撃を避けると、またもやククールは、そいつに対して、
ザキは、上手くいけば、相手を地獄の中へと葬り去る事が出来るが、大抵の魔物が耐性を持っている為、中々成功はしない。
「ベギラマ！！」
エイトのベギラマによって、ひと段落ついた。
それぞれ、武器を収めたところで、チャゴスが幌から顔を出す。
「お、終わったのか。…よし、じゃあ行くぞ」
東の方角へと進んでいくと、行き止まり…のように見せかけて、山への入り口が見えた。
今のうちに、王子から貰った粉を身に振りかけた。
トカゲ臭くなったので、ククール、ゼシカ、Aは顔が少し歪む。
「王子様、着いたぜ」
「うむ。じゃあ早速、入るとしよう」
荷台を降りたその時。
「おんや？そこにおられるのはチャゴス王子でねえべか？てぇことは、あれか？儀式だべか？」
山の近くの家に住む、農家の男が王子に気づいた。
「うむ、その通りだ」
「ところで一緒にいるのは誰だべか？確か、儀式とやらは、王子様一人で行かれるって聞いたんだけんど…」
王子は、ギクッと冷や汗を垂らす。滅茶苦茶分かりやすい。
「この者達はここに来るまでの、単なる付き添いに過ぎん。
帰りも僕の世話をさせるので、儀式が終わるまで、山に入ってすぐのところで待たせておくのだ」
「へぇーそうですかい。そんなら、お気をつけて行ってくだせぇまし。…それはそうと、王子様…」
「ギクッ…な、なんだ」
事情を知っている者なら、分かりやすい程に顔に出ている。
Aとゼシカも、呆れている。
「アルゴリザードは臆病だから、人の姿見ただけで逃げちまうだ。そーっと近づくだよ」
「ふ、ふんっ！それなら分かっている！さ、さぁ行くぞお前たち！！」
チャゴスが歩き出したのを見て、エイト達も歩く。
が、心の中は、
(このクソ王子…)
真っ黒である。
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水竜ルカ(プロフ) - リスタさん» こちらこそ、リクエストありがとうございました！ (2021年8月11日 10時) (
レス) id: 1c18505a05 (このIDを非表示/違反報告)
リスタ - リクエストに答えてくれてありがとうございます！ピカチュウ「ピカチュウ〜♪(ホメロス〜♪)」きっとホメロスになついてしまいましたね♪本当にありがとうございます！ (2021年8月11日 0時) (レス) id: 85e8ed9632 (このIDを非表示/違反報告)
水竜ルカ(プロフ) - リスタさん» か、可愛い！？ありがとうございます！双頭の鷲が仲良くしてたらいいですよね！魔軍司令ホメロス君もやれそうなので、期待に応えられるようにします！！ (2021年8月6日 23時) (レス) id: 597f6561ca (このIDを非表示/違反報告)
リスタ - リクエストに答えてくれてありがとうございます♪双頭の鷲と仲良くね♪ピカチュウ「ピカピカチュウ♪(グレイグ〜♪ホメロス〜♪友達になろうよ♪) 」可愛いですね！ (2021年8月6日 18時) (レス) id: 85e8ed9632 (このIDを非表示/違反報告)
水竜ルカ(プロフ) - メテオさん» ありがとうございます！更新できるよう頑張ります！ (2021年7月3日 20時) (レス) id: 70638f7983 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竜灸 | 作成日時：2021年6月25日 22時
