冒険の書92 ページ16
サザンビークまで向かうのは、かなりの道を歩かなければならなかった。
地図で確認してみると、まる1日と半日ぐらいはかかりそうだった。
歩きで向かうが、当然魔物は居る。隅ではキラーパンサーが風の如く走っていた。
「ヒャハハハハハッ！この前の人間じゃねぇか」
『うわ、まだ生きてたんか』
「ゼシカ、誰？」
「この前、ベルガラックに行く手前で遭遇した奴よ」
Aは迷惑そうな顔をして、格闘パンサーを見た。
爪をキンキン鳴らしてカッコつけ、少々ナルシストの彼はリベンジでもしに来たのか、いつもよりも爪が尖っている。
少しでも触れたら、皮膚なんか一発で切り裂かれそうなくらいに。
「この前は無念ながらも逃げたが、今回は違うぜ！
俺のこの爪を見てみろ？
こいつが擦りでもしたら、人間どもの皮膚なぞ瞬間に切り裂ける！」
『あーそう』
「なめてんのか、青い人間？だったらこいつを喰らいなっ！」
そう言って、格闘パンサーは素早く動き始めた。
みかわし脚だ。
脚を素早く動かし、どんな攻撃がきても避けられるようにするための、準備運動のようなものだ。
それを終えると、格闘パンサーはAに向かって真空波を撃った。
Aはその真空波を避け、斬りかかる。エイト達も攻撃していく。
しかし…
「フヒャヒャ！その程度か？……オラッ！」
『くっ…！』
ギリギリ首を裂かれるのは免れたが、顔に少し擦ってしまい、左の頬から少し、血が垂れた。
直ぐ様距離を取る。当の格闘パンサーは、苦痛などを患った顔はせず、ずっと笑っている。
何かを狙っていたかのように…！
『………うぁ…？！』
「A！」
「どうしたんだ！？」
初めからこうなる事を想定していたように、格闘パンサーは嘲笑った。
Aは顔色が悪くなり、口を押さえている。
「ヒャハハッ。効いているようだな、この爪に塗っていた毒が…！」
「毒でがすか！卑怯でげすよ！」
Aが避けた時につけられた傷から、爪に塗っておいた毒が入ったらしい。
自分の爪を自慢していた癖に、いくら何でも卑怯である。
「いいんだよ。俺は人間に勝ち、そして俺の力ってもんを見せつけることが出来りゃ、どんな手を使ってでもやってやる」
『ヴッ…ン！』
「さぁ、これで終わりだッ！」
格闘パンサーは、自身の爪をAに向けて振り下ろした。
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水竜ルカ(プロフ) - リスタさん» こちらこそ、リクエストありがとうございました！ (2021年8月11日 10時) (
レス) id: 1c18505a05 (このIDを非表示/違反報告)
リスタ - リクエストに答えてくれてありがとうございます！ピカチュウ「ピカチュウ〜♪(ホメロス〜♪)」きっとホメロスになついてしまいましたね♪本当にありがとうございます！ (2021年8月11日 0時) (レス) id: 85e8ed9632 (このIDを非表示/違反報告)
水竜ルカ(プロフ) - リスタさん» か、可愛い！？ありがとうございます！双頭の鷲が仲良くしてたらいいですよね！魔軍司令ホメロス君もやれそうなので、期待に応えられるようにします！！ (2021年8月6日 23時) (レス) id: 597f6561ca (このIDを非表示/違反報告)
リスタ - リクエストに答えてくれてありがとうございます♪双頭の鷲と仲良くね♪ピカチュウ「ピカピカチュウ♪(グレイグ〜♪ホメロス〜♪友達になろうよ♪) 」可愛いですね！ (2021年8月6日 18時) (レス) id: 85e8ed9632 (このIDを非表示/違反報告)
水竜ルカ(プロフ) - メテオさん» ありがとうございます！更新できるよう頑張ります！ (2021年7月3日 20時) (レス) id: 70638f7983 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竜灸 | 作成日時：2021年6月25日 22時
