冒険の書7 ページ9
ヤンガスを除く3人は酒場の裏口へ銀髪の人と一緒に出た。酒場からグラスが割れる音や殴る音が聞こえるため、相当暴れているだろう。
そこで銀髪の人が口を開く。
「アンタら一体何なんだ？ここら辺じゃ見かけない顔だが…」
エイト達はポルトリンクから来ているため、そう言われても可笑しくなかった。
「まぁ、いいや。とりあえずイカサマがバレずに済んだ。一応礼を言っとくか」
「え？あ、あぁ…」
‘‘自分は特に何もやってないんだけどなぁ,,
エイトはそう思いながらも、銀髪の人と握手をする。
『やっぱりイカサマしていたんだ…』
「あんまりいいカモだったからついやり過ぎちまった」
酒場からは煩い音が漏れている。どれだけあらくれと奮闘しているのか想像できない程に。
「おっと。グズグズしてたらアイツらに見つかってしまう」
そう言うと銀髪の人はAとゼシカを見る。
ゼシカは若干怒り気味だった。
『え？』
「何か？」
「俺のせいで怪我をさせてないか心配でね。大丈夫かい？」
『いや、怪我なんて…』
「生憎、平気よ。私達をじろじろ見ないでくれる？」
「助けて貰ったお礼と今日の出会いの記念に」
手袋を口で外し、指輪のような物をゼシカ達に渡しながら言う。
「俺の名前はククール。マイエラ修道院に住んでる」
ゼシカを手を振り払い、エイト達と一緒に距離を取る。
「何なのよ、これ！」
「それを見せれば俺に会える。……会いに来てくれるよな？」
『でもそれってさ、時と場合によらない？』
「面白い事言うね。じゃ、また。マイエラ修道院のククールだ。忘れないでくれよ！」
ククールは走り去って行ってしまった。
「ちょ！…あーもうっ！何なのよ！」
『ゼ、ゼシカ…。どうする？』
エイトは指輪を見つめていた。
ゼシカが嫌な顔をしていると、ヤンガスが帰ってきた。
おかえり、ヤンガス←
「おぉーい！兄貴ー！ここにいたんでげすか！ずいぶん探しましたでがす」
「アイツらコテンパンにとっちめてきやしたぜ！へへへっ」
『ヤンガスすごいな』
「いーい？エイト、A！そんな指輪、受け取っちゃダメ」
「え？」
「修道院まで行って、あの軽薄男に叩き返してやるんだから！」
ゼシカの怒りは治らないまま、エイト達は町を出た。
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水竜ルカ - メテオさん» 返信遅れました。コメントありがとうございます！頑張ります！！ (2021年4月29日 13時) (
レス) id: 6d7c17fb01 (このIDを非表示/違反報告)
メテオ - 更新頑張ってください！面白いです！！ (2021年4月20日 20時) (レス) id: 2801cd44d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竜灸 | 作成日時：2021年4月2日 14時
