冒険の書41 ページ43
「えーと…パルミドは…。地図で言うここか」
「うわっ遠くねぇか？」
「あんたねぇ…そんなんで遠いとか言ったら駄目よ。ドルマゲスとの距離の方が遠いでしょ？
確実に距離を詰めていかないと…！」
『私がパルミドの方角に目掛けて飛ばそうか？
ククール』
「いや、遠慮するぜ…何なら俺が連れて行こうか？
お姫様抱っこでさ…」
ククールが言いかけている途中で、真横にメラが飛んでくる。
放ったのは勿論…
「ちょっと…あんた、何やってんのよ！！」
「おいおいちょっと待てちょっと待て！！やめろ！！」
「何とも言えないよ、ククール」
「Aに変なことするな」とゼシカがメラを連発する。一方、ククールは飛んでくるメラを避けに避けまくる。
あまり放っておくと、ゼシカが魔力を使い切ってしまいそうだったので、エイト達が止めた。
「あー…危なっ…。髪が燃えそうだった」
「そのまま燃えたら良かったのに。残念ねー」
「今爆弾発言聞こえたんだけど」
パルミドまでの道は曲がったりとしていたが、そう苦労はしなかった。
魔物以外は。
ごろつきやミニデーモン、コングヘッドが思いの外強い。
『ブリザーラッシュ！』
「バギ！」
Aとククールが大群で来たごろつきを片付ける。
と……
「えいぃぃぃぃ…！」
ミニデーモンが何かを力を込めて呪文の言葉を詠んでいる。
「え、え？え？ちょっ待て待て待て！」
『待って…あれって…まさか…！！』
「は⁉俺嫌だぜ？こんなところで死ぬの！」
『私も死にたくないよ！つーか、私一番死んではいけない設定だよ！？』
「ん？2人とも何やってるの？」
エイトがAとククールに近づく。
「なっ！ちょっ今近づくな！アイツ、アイツ！！」
「なんだよ、ミニデーモンじゃないか。僕がやってくるよ」
『あ、待ってエイ…』
ミニデーモンが力強く叫ぶ。
「粉々になれェメガンテェ！」
「『エイト！！』」
エイトがメガンテの餌食になった……かと思われたが…
「ん？」
「な、なぜなんだよ！メガンテを確実に唱えたはず…」
メラミを唱えすぎたのか、もうメガンテを唱える魔力が残っていなかった。
するとAとククールが怒り顔で、
「『ふざけるなァァァ！！』」
とミニデーモンを蹴り飛ばした。ミニデーモンは綺麗に空の彼方へと消えていった。
エイトはその場に立ち尽くしていた。
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水竜ルカ - メテオさん» 返信遅れました。コメントありがとうございます！頑張ります！！ (2021年4月29日 13時) (
レス) id: 6d7c17fb01 (このIDを非表示/違反報告)
メテオ - 更新頑張ってください！面白いです！！ (2021年4月20日 20時) (レス) id: 2801cd44d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竜灸 | 作成日時：2021年4月2日 14時
