冒険の書36 ページ38
願いの丘の頂上に行く道は、そう簡単には行けなかった。
「うわっ！ミイラ男！！」
「逃げるぞ！」
ミイラ男が大軍で追いかけてきたりと、とにかく走って洞窟の階段を登った。
「ハァ、あー…疲れた…」
「まさか、ハァ、大軍で来るとは、ハァ、思わなかったぜ…」
「息切れ凄いよ？ククール」
『本当、大丈夫？』
「逆に…ハァ、何でお前らは…ハァ、疲れてないんだよ！？」
『「(夢)主人公という特権」』
「おい！」
「嘘だよ嘘。特訓とかで体力がついているからだよ」
『私は宙に浮いてるから』
「はあ…そう….…え？」
「今なんて言った？A？」
『え？宙に浮いてるからって言った…』
「「「「えええええええっ！？」」」」
A以外の4人は揃って声を上げた。
勿論その声は魔物達にも届いたらしく…
「ギャハハハｯｯｯ！」
「キェー！」
「ぎゃーっ！魔物に気づかれたぁぁ！」
『みんな、捕まって！』
Aの腕に捕まると、宙を浮いて、頂上に向かって速く移動した。
頂上付近で『ここまで来れば…』とAはエイト達を降ろした。
「あーあ…全く何が起こってるんだか…」
「A、ありがとう。なんか、楽しちゃったわね」
『いやいや、楽できたならそれでいいよ』
「でもなんで空を飛べるでがすかね？」
『実の所、私もまだ分からないんだ。なんで宙を浮けるのか…』
「うーん…まあ細かいことは後にしましょ。頂上は目の前よ」
頂上に着く頃には、すっかり日が落ちていた。
青年が言っていた通り、遺跡のような跡がある。
「…本当に願いが叶うのかな？」
「…さぁな。夜は人を詩人にするが、誰もが優れた
詩人になれるとは限らないのさ」
「？…じゃあククールは？」
「俺？さぁね。
女性のお望みとならば披露しないでもないけど？
ま、今日はやめとくか。せっかくの月だ。
黙って眺めるのもいいさ」
暫くするとAが驚いた様な声を出した。
「ん？どうしたの、A？」
『なんか、この壊れかけた窓を見てたら、影が伸びて…』
Aが指した方向を見ると、窓の影が伸びて、映っていた。
その窓は何故か開けられそうに見える。
「待って。これって開けられるんじゃない？」
「でも何があるか分からない。…いくよ？みんな」
エイト達は扉を開けた。
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水竜ルカ - メテオさん» 返信遅れました。コメントありがとうございます！頑張ります！！ (2021年4月29日 13時) (
レス) id: 6d7c17fb01 (このIDを非表示/違反報告)
メテオ - 更新頑張ってください！面白いです！！ (2021年4月20日 20時) (レス) id: 2801cd44d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竜灸 | 作成日時：2021年4月2日 14時
