冒険の書35 ページ37
エイトは外で待っていたトロデ王に何があったのかを話した。
「ふむふむ…そういう事情があったのか…。
えっ偉い！何と主君思いのメイドじゃ！
わしは感動したぞ！」
「うわっ」
トロデ王の急なビックボイスに驚くエイト。
「良い家臣は国の宝。しかもそのメイド。
ミーティアと同じ年頃の娘というではないか。
よしっ！これは命令じゃ！そのメイドさんの力に
なってやれ！」
「はい、勿論です！」
「おっさんよぉ、トラペッタでもそうだったけど
急にでけぇ声出すなよ。兄貴が驚くじゃねぇか」
「んじゃと！？この山賊くずれ！
お前におっさん言われたかないわ！
後、声が大きいのは良いことじゃぞ！？」
「それだったら、アッシだって言われたかねぇよ！」
「なぁ、アイツらはいつもああなのか？」
「基本的に啀み合っているだけだと思う。僕はね」
「お前、アイツの家臣なんだろ？そんな事言って良いのか？」
「大丈夫だよ。多分「大丈夫じゃねぇのかよ！」」
「ちょっと！早く行きましょう！置いてくわよ、おっさん達！」
「「おっさん言うなぁぁ！！」」
まだ日が暮れたての夜の道を騒ぎながら歩いていく。
夜は魔物の動向が少ないので、苦労せずにキラの祖母の家に辿り着いた。
「あの、すみません」
「おやおや、こんな夜に…何かようですか？」
「キラさんのお婆さんですよね？」
「ええ。お城のメイドのキラなら、確かに私達の
孫娘ですよ」
「実は、キラさんにアスカンタの昔話を聞いたのですが、願いを叶える丘の話を知っていますか？」
「はあ。まあ、年寄りですからねぇ。アスカンタの
古い昔話のことなら、何でも知っておりますよ。
願いを叶える昔話なら、この家の前を流れる
川の上流の不思議な丘の話ですねぇ。
満月の夜に一晩丘の上でじーっと待ってると
不思議な世界への扉が開くと言いますがねぇ。
でもまあ、ただの御伽話ですし、本当かどうだか
分かりませんよ」
「ん？君達も不思議な丘を求めてここに来たのかい？
確かに不思議な遺跡があったが期待外れだったね。
崩れかけた壁があるだけさ。だからすぐに降りてきたよ」
『でも行ってみよう。何か分かるかも』
「うん！」
キラの祖父に話を聞くと、その丘に繋がる道を聞く事ができた。
気がつくと朝方になったいた。
7人は丘に続く道を進んで行った。
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水竜ルカ - メテオさん» 返信遅れました。コメントありがとうございます！頑張ります！！ (2021年4月29日 13時) (
レス) id: 6d7c17fb01 (このIDを非表示/違反報告)
メテオ - 更新頑張ってください！面白いです！！ (2021年4月20日 20時) (レス) id: 2801cd44d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竜灸 | 作成日時：2021年4月2日 14時
