冒険の書27 ページ29
Asaid
『……っ…』
私…どうしたんだろう？
確かドルマゲスがいて、それから私がヒャダルコを連発したんだっけ…？
んで、杖からいばらが出てきて、首に巻きついて…
『…そっか…。手が包帯で巻かれてるのは、
いばらをひき千切って、刺さったからか…』
「…！A、大丈夫？」
『エイト…？え、私なんかヤバい容態だったの？』
「あぁ…、ドルマゲスの真空波で壁に頭を強く
打ちつけたんだ。それで、ずっと意識を失っていたんだよ」
私、そんなに気を失っていたのか…。
なんか悪いな…。
『なんか…ごめん』
「何で謝るの？大丈夫だよ、Aは悪くない。
それよりも無力な僕がいけないんだ。
ドルマゲスに攻撃を仕掛ける事ができた筈なのに、
手が出なかった。
…僕だけでドルマゲスをやれるのかって。
僕が行っても、さらに不利な状況になるんじゃないかってね…。そう思っちゃったんだ」
『…』
まじですまん。エイトもそう思ったのか。
私はドルマゲスの顔を見るのも、強さも初めて知ったからあまり分かんないな。
でも確かにアイツは強い。ヒャダルコやマヒャドも、効いてないように見えた。
『ドルマゲスは確かに強い…けど、まだまだこれから強くなれる筈だよ。
自分をあまり責めない方が良いよ』
「…そうだね。ありがとう、A！」
私たちが話していると、ふと声がした。
「あっ！A、目が覚めたのね。良かったわ！」
「おっ、Aの姉ちゃん！もう大丈夫なんでげすか？」
『おぉ…ヤンガス、ゼシカ、というか全員久しぶりだね』
「そりゃあ、昨日と今日まで意識なかったでがすからね」
「でも本当に良かったわ。怪我が悲惨だったけど」
まぁそりゃ手も怪我、頭も怪我、おまけに意識不明だったら悲惨だよね。
私が意識の無い間の話も聞いた。
オディロ院長は死に、ドルマゲスにも逃げられたらしかった。
ーオディロ院長…
すると誰かがノックをして扉を開けた。
「…目が覚めたみたいだな」
『ククール…』
「…葬式の間にも言ったが、オディロ院長の死は
あんたたちの責任じゃない。
むしろ、あんたらが居なかったらマルチェロ団長まで死んじまってただろう。礼を言う。
…さて、その聖堂騎士団長がお呼びだ。
部屋まで来いとさ。
じゃあな。俺は確かに伝えたからな」
ククールは部屋を出ていった。
私達はマルチェロの居る部屋まで行った。
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水竜ルカ - メテオさん» 返信遅れました。コメントありがとうございます！頑張ります！！ (2021年4月29日 13時) (
レス) id: 6d7c17fb01 (このIDを非表示/違反報告)
メテオ - 更新頑張ってください！面白いです！！ (2021年4月20日 20時) (レス) id: 2801cd44d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竜灸 | 作成日時：2021年4月2日 14時
