【最遊記】桃源郷の魔法使い〔壱〕 (ページ9)

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First game③ ページ9

悪循環だな…

朋茗「…あたし、妖怪なんて嫌い」

父「朋茗」

朋茗「だって人間を食べるのよ！？ただの化け物じゃない！人間と妖怪が一緒に暮らすなんてもう無理よッ！町のみんなもそう言ってる！」

父「朋茗！…すまんね。妖怪に喰われた被害者の中に、この娘の友達がいたもんだから…」

沈黙が広がる中、八戒は箸を置いた

八戒「…さてと、ごちそうさまでした。この料理全部、朋茗さんが作ってくださったんですね？」

朋茗「あ…はい」

悟空「え、マジで？すげーじゃん！めちゃくちゃウマかったぞ！さんきゅなッ」

朋茗「…あ、ありがとう…」

部屋にて

悟空「っじゃーん！「おいちょ」だぜ「おいちょ」！」

八戒「あ、僕「かぶ」です」

悟浄「うわ、てめー何度目だよ！？」

「さすが♪」

長安を発って10日か───

─────

三仏神「全ては天竺国にある。即刻西域へ向かえ。玄奘三蔵」

三蔵「御意」

三仏神「それともうひとつ…牛魔王の蘇生において、そなたが探している“師の形見”───「聖天経文」が利用されているおそれがあるとのことです」

三蔵「！」

俺が持つ“闇”を砕く力を秘めた「魔天経文」と、我が師である光明三蔵法師が所持していた“光”を生み出す「聖天経文」

あの方が何者かに惨殺されたその夜…行方知らずになった形見の品

それが何故西域に…？

─────

「三蔵」

突然呼びかけられ、我に返る

「はい、コーヒー」

三蔵「ああ。さんきゅ」

八戒「…それにしても、先程の話からすると、人間達は妖怪の存在にかなり不信感を抱いてしまってますね」

三蔵「そうだな。“異変”の理由を知らん一般の人間には“妖怪が本性を現した”風にしか見えんだろ」

悟浄「ま、理解しろっつっても無理な話だろうがよ」

八戒「悟浄はともかく…僕と悟空はこの妖力制御装置がないと町を歩けませんね」

そう言って耳のカフスに手を当てた

─────

三仏神「妖怪であるあの三人を供として任命なされたのは、天界をおわす観世音菩薩なのだそなたが知る通り、あの三人は妖怪であり又“人間でもある”異質の存在。だからこそ、負(マイナス)の波動を受けず自我を保っていられるのだ。
負(マイナス)の力に抵抗しうる力と精神力をもって、桃源郷の為───否、“己が求める物の為に”西へ走れと…！」

─────

悟空「ンだよてめェ！勝ち逃げすんなよ！」

悟浄「あと1回だけって言ったのてめェだろ！？」

…いいのか？こんなモンで