【最遊記】桃源郷の魔法使い〔壱〕 (ページ8)

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First game② ページ8

悟空「あッてめェ！それ俺が取っといたスブタじゃねーかよ！かえせ！」

悟浄「るせーな。イジ汚ーぞ猿！草でも食ってな」

悟空「言いやがったなC級エ〇河童！」

悟浄「ンだとコラ！クソチビ猿！」

ﾊﾟﾊﾟﾝ！

三蔵「静かに食え静かに！」

そう怒鳴りながらハリセンで二人を叩く

八戒「すみませーん、お茶おかわり」

「あ、私も」

この兄妹は気にしていない様子

八戒「Aも遠慮しないで、たくさん食べるんだよ？」

「うん！やっぱり、たまには外食もいいよね」

八戒「そうだね。いつも手料理頑張ってくれてありがとう」

「？お兄ちゃんも作ってるじゃん」

八戒「僕はお手伝いしてるだけだよ」

「じゃあ…いつも手伝ってくれてありがとう」

八戒「！ふふ」

悟浄「そこイチャついてんじゃねーよ！」

「イチャ…？」

八戒「悟浄、お口チャックですよ」

そんな様子にくすくす笑う先程の女

すると、そいつの父親も来た

父「おう、お客さん達！朋茗(ほうめい)を助けてくれた礼だ。どんどん食ってくれ」

八戒「恩にきます♡」

父「いやぁなんの。───ところでお客さん達、東から来たんだってネ」

三蔵「ああ…そうだが」

朋茗「へぇ珍しいなぁ。東の砂漠は物騒で、あんまり人間は通らないのに。みなさんよく無事でしたね。強いんだ、やっぱ」

全員ギクリと一瞬動きを止めた

朋茗「特に最近すっごく狂暴な“五人組の妖怪”が出没するってウワサですよ。彼らの通った跡には妖怪の屍の山ができるって。同種争いで、人間には被害はないみたいですけど」

悟空「へー。でもそれって、まるで俺らのことみた((」

ｶﾞｺﾞｯ！

次の瞬間、悟浄が悟空の頭を勢い良くテーブルに押さえつけた

悟浄「あぁスマン。今お前の頭にハエがいたんだ。惜しーな、逃げられたか」

「あ、え…？」

バカ猿と天然女に頭を抱える

八戒「気にしないで下さいね♡」

朋茗「…？」

三蔵「…ところで、この界隈での妖怪の動向はどうなってるんだ？」

そう問うと、空気が少し重くなった

父「…どうもこうもないがね。ちょっと前まではこの町にも妖怪が普通に生活してたさ。だがある日を境にみんな、何処かへ消えちまった。町の人間を10人程喰いちらかしてな…！俺達の人間には、俺達人間には、何が起きたんだかさっぱりさ」

───この町も同じか…

三仏神の言う通り…この「異変」はすでに、桃源郷全土に渡るのか

狂暴化した妖怪は人間に恐怖を植えつけ、バランスの崩壊に拍車をかける