【最遊記】桃源郷の魔法使い〔壱〕 (ページ37)

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Drug and booze① ページ37

数日後

とある街に辿り着き、飲食店に入った

そこで女性店員にナンパしている男に悟浄が灰皿を投げつけ、何事もなかったようにテーブルを囲んでメニューを開く

八戒「何にします？」

悟浄「ビール2本な」

悟空「モツ焼きモツ焼きっ」

三蔵「野菜を食え野菜を」

「麻婆豆腐食べたい」

八戒「じゃあ、コレとコレと…」

悟浄「…Aちゃん、すっかり回復したな」

ポンポンと頭を撫でる

「ふふっ」

悟空「ホントに！食欲戻ってよかった！」

悟浄「やっぱり基準はそこなのな…」

三蔵「あれで丸3日も足止めくらったからな。一晩泊まったらすぐ出発するぞ」

「ごめんて…」

悟浄「まーたそんな言い方して。お前が一番ソワソワし((」

カチャと静かに銃口を向けた三蔵

悟浄「…はいはい黙りマス」

八戒「ｸｽｯ…じゃあ注文しますよ？」

悟空「おーいッ！お姉さんオーダーよろしくっ」

店員「あ…ハイ！」

だいたい決まったところで、悟空が先程の店員さんを呼んだ

さっき投げて手元に無い為、灰皿も一緒に頼む

一瞬彼女の動きが止まったけれど…まあ、助けたのが僕らだって事に気付いたからでしょうかね？

三蔵「…どう思う？」

悟浄「どうって？Aちゃんのこと？今日も可愛((」

三蔵「俺達が長安を発って今日で一月になる」

流れるようなスルーですね…

三蔵「倒した妖怪は星の数。そのほとんどが「紅孩児」が送り込んだ刺客だ。その「紅孩児」が牛魔王の息子なのはわかる。しかし…本来は誰の指示にも従わないはずの妖怪達が、自害にいたるまでの忠誠を誓うとはな…」

「自害…忠誠、か…」

ポツリと呟いたAの言葉は、たぶん両隣の僕と悟浄にしか聞こえていない

悟浄「…ここしばらく静かだったからな。そろそろ又何かしら攻撃をしかけてくるだろう」

八戒「結局僕らは、まだ何も知らないんですよね。牛魔王蘇生実験の目的も、それを操るのが何者なのかも…」

店員「あのー、御注文の品ですぅ」

真剣な話を遮られ、ガクッと項垂れる

悟空「わーい♡」

もちろん悟空以外。

悟浄「…ま、腹減ってちゃ戦もできねってか」

八戒「その様ですね」

店員「きゃあッ」

食べようとした瞬間、悲鳴が聞こえる

男「そう嫌がんなって。一緒に飲もーや、姉ちゃーん」

店員「また貴方達…放して！」

悟浄「…あーあ。オッサン下手だよ、女の扱い方がさ」

男「何だと若僧がァ！すっこんでろ！」

悟浄に矛先が向くと、Aはさりげなく女性店員の手を引いて離れた