【最遊記】桃源郷の魔法使い〔壱〕 (ページ31)

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Crimson② ページ31

悟浄「だから大人しく帰ってクソして寝ろや。ＯＫ？」

妖怪「なッ…」

悟浄「さ、行こうか」

八戒「おばさんも心配してるでしょうしね」

妖怪達に背を向けて歩き出す

妖怪「おい、ナメてんのかてめェら！？」

妖怪「…ちょっと待て！あの赤毛の男…俺、昔聞いたことあるぜ。人間と妖怪の間にできた禁忌の子供は、深紅の瞳と髪を持って産まれてくるってな」

妖怪「何だ、じゃあアイツ出来損ないじゃねェか！」

思わず足を止めた

妖怪「アソコの毛も赤いのかよ、ええ？出来損ない」

悟浄が振り向くのと同時に…

三蔵は妖怪の口に銃を突っ込み、悟空は胸ぐらを掴み、お兄ちゃんは口元を掴んだ

私は妖怪の喉に銃を突き付けている

「…ほら、「口は災いの元」ってよく言うよね？」

八戒「続きが言いたきゃ“あの世”でどうぞ♡」

妖怪「ヒイッ！わ、悪かった…助け…」

ドサッとみんな解放した

三蔵「詫びるくらいなら、最初っから言わなきゃいーんだよバァーカ」

悟浄「クックック…ったく、変な奴らだよ、お前ら」

再び歩き始める

悟浄「(…俺は兄貴に罪悪感みたいなモンがあったんだと思う。俺なんかの命と引き替えに、母殺しの罪を背負って姿を消した兄貴に…だから、会ったら謝るべきかとか色々考えたけど、やっぱヤメた。伝えたいのは謝罪でも感謝でもない。ただ、ありのままを胸を張って「俺が今こうして生きてる」っつーこと)」

妖怪「…くたばれェ！」

また向かってきた妖怪達を、今度は悟浄が一掃した

悟浄「何、そんなに興味あんの？アソコの毛の色♡…ま、確かめられンのは「イイ女」だけだけどな」

悟空「きしし…ちゃんと黒いよなっ黒！風呂場でみたもんねオレ」

悟浄「言うな＃」

「…アソコってどこ？」

八戒「Aは知らなくていいからね」

「…悟空が知ってるって事は、悟空って「イイ女」なの？」

そう聞くと、みんな何故か吹き出す

悟浄「ハハハッ！Aちゃん最っ高！」

悟空「は、腹痛ェ！ハハハッ！」

三蔵とお兄ちゃんも肩を震わせていた

「…っねぇ、なんでそんなに笑ってんの？ねぇ！」

八戒「Aは僕らを笑顔にする天才だね」

お兄ちゃんに後ろから抱き締められ頭を撫でられる

「…解せぬ」

八戒「だってホラ、三蔵があんなに爆笑するなんてなかなかないんだから」

「…あれは爆笑してるの？」

三蔵「っはあ…いつまで笑ってる？行くぞ」

悟浄「まったく強がりなんだから♡三蔵サマはぁ」

三蔵「うるせぇ＃」

悟空「ハハハッ」