【最遊記】桃源郷の魔法使い〔壱〕 (ページ25)

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My god③ ページ25

三蔵「死ねば誰だろうが「仏」になれるぞ。そこの坊主達みたいにな」

葉「ぁ…そんな…」

悟浄「───でもまあ残念なことに、俺達は生きてるんだな、コレが」

朝日が登り、出発の準備をする

僧正「ここから北西へぬければ、夕刻までには平地へ出ると思います。ジープなら町まですぐでしょう」

八戒「ご迷惑をお掛けしました」

僧正「いえいえとんでもない！今回のことで我々がいかに危機管理がなっていないか思い知らされました。死んだ僧達の魂をムダにせぬ様に致します」

僧侶「皆様にもとんだ御無礼を…」

八戒「あ、気にしないで下さい。たまには浄化された生活も必要な方々ですから♡」

三蔵「汚れ物か俺達は＃」

すると、葉が一歩前に出てきた

葉「…三蔵様。全て片付きましたら、又この寺に立ち寄って頂けますか？その時は、私に麻雀を教えて下さい」

三蔵「フ…覚えておく」

悟空「あ、やめた方がいいよ、三蔵と悟浄は。スッゲ性格ヒネた打ち方するから」

悟浄「おいエテ公。いまだに役も覚えきれねェ猿に言われたかねェなぁ！？」

悟空「本当のことじゃんかイカサマ河童！」

三蔵「あーうるせー！＃」

三人がギャーギャー騒ぎながら歩いて行く中、私とお兄ちゃんは皆に手を振って後を追った

予定通り夕方に、無事に町へ到着

食事を済ませて宿を取る

他にお客さんがいないらしく、各々一人部屋へ入っていった

勿論、僕とAは一緒だけれど…

八戒「A、ここに置いとくよ？」

「…うん、ありがと」

夜なので、ミルクたっぷり…ほぼカフェラテ状態で

ついでにもう一杯入れて隣の部屋へ持っていった

八戒「三蔵、コーヒーいります？」

三蔵「…ああ」

新聞を読んでいるテーブルにカップを置き、僕は正面の席に座る

三蔵「…なんだ？」

八戒「いえ別に」

三蔵「Aの傍に居なくていいのか？」

八戒「うーん…なんだかうわの空だったので、少しの間そっと一人にしてあげようかなって」

三蔵「…相変わらず甘えたい時とシャットダウンする時の落差が激しいな。猫か」

八戒「あはは。確かに、可愛らしくて癒されるという点でも猫っぽいですね」

三蔵「(コイツはコイツで、相変わらずのシスコンだな…)」

なんだか冷ややかな目で見られてる気がする…

それ以降は特に何も話すことなく、静かな時間が流れていった

…まあ、隣から悟浄と悟空の騒ぐ声が聞こえてきたけれど。

しびれを切らした三蔵が怒鳴りに行くのと同時に、僕はAの元へ戻った