【最遊記】桃源郷の魔法使い〔壱〕 (ページ24)

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My god② ページ24

悟空が如意棒を振り翳すが、弾き返された

悟空「ッ！スッゲ馬鹿力！」

悟浄「お前に言われちゃおしまいだな」

妖怪「まずは…」

私と目が合う

「！…いいよ、相手してあげる」

妖怪「へへっ殺しはしねェから安心しなッ！？」

こちらに向かって来たので手を翳そうとすると、三蔵の背中によって視界が遮られた

妖怪「何ィ！？」

そして思いっ切り殴り倒す

妖怪「がはッ」

三蔵「倒れ方が不様だ。減点30点」

悟空「三蔵っ」

八戒「計80点の減点ですね」

悟浄「ったく、なんでお前ってオイシイところ一人占めするワケ？」

「割り込みダメ！順番守ろーよ。私一人でも倒せそうだったのに」

三蔵「…そのようだな」

不貞腐れる私を軽くあしらうと、倒れている妖怪の顎をつま先で上げた

三蔵「お前ごときの刺客をよこす様じゃ、俺達はよほど見くびられてるらしいな。貴様らの主君“紅孩児”とやらに。
牛魔王蘇生実験の目的はなんだ？その裏には何がある」

妖怪「…へッあんた血生臭ェな。今まで何人の血を浴びてきた？「三蔵」の名が聞いて呆れるぜ」

三蔵「20点減点…ゲームオーバーだ」

妖怪「…バーカ。言われなくても死んでやるよ」

そう言うと、カチと何かを押す

八戒「──よけて三蔵！A！」

その声を受けて三蔵に腕を引かれ抱きしめられるのと同時に、爆発が起こった

悟空「何？もしかして自爆したってヤツ！？」

悟浄「…マジで？」

二人が駆け寄ってくる

悟空「大丈夫かよ三蔵！？A！？」

三蔵「ああ、大したことない」

「…鼻ぶつけた」

悟浄「三蔵、女の子助ける時はもう少し優しくだな…」

三蔵「うるせェ文句言うな」

「むぅ…」

三蔵「(口を割る前に死を選んだか。下級の妖怪にさえここまで忠誠を抱かせる男…紅孩児とは一体───)」

八戒「怪我はないですか？」

お兄ちゃんは葉に声を掛けた

葉「あなた達は…一体何者なんですか！？」

みんなの視線が集まる

葉「今までにも沢山の血を浴びた…って、こんな風に殺生を続けてきたのですか！？」

悟空「…っあのなぁッ仕方ねーだろ。殺らなきゃ殺られちまうんだからさぁ！？」

八戒「それが良い事だとは僕らだって思ってませんよ。でも」

葉「良くないにきまってますよ！たとえ誰であろうと、命を奪うという行為は御仏への冒瀆です！」

三蔵「───おい、お前それ本心で言ってんのか？これだけ身内が殺されても、そんなこと言えるのかよ。そんなに「神」に近づきたかったら死んじまえ」