【最遊記】桃源郷の魔法使い〔壱〕 (ページ23)

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My god① ページ23

妖怪「ぎゃひゃひゃはぁ！オラ出てこいよ三蔵法師！反逆者ども！早く来ねェと坊主全部喰っちま((…うぷっ」

バシャッと妖怪に勢いよく水を掛けた

「大丈夫？ちょっと下がってて」

葉「！」

彼を守るように前に立つ

悟浄「チッつまんねェな。今度はムサい野郎一匹かよ。前回みたいな美女のサービスを期待したんだがな」

妖怪「てめェらが裏切り者の妖怪三人組、と…魔法使いか」

こちらを見てニヤリと笑った

「！な、んで…」

皆も驚いている

悟空「Aの正体知っちまった奴らは、全員倒したハズだろ？」

八戒「向こう側には、何か特殊な情報網があるのかもしれませんね…」

妖怪「紅孩児様の命により、貴様らを始末する！俺様にかかればひとたまりもないわ！そこの魔法使いの嬢ちゃんは生け捕りな」

少しの沈黙が広がった

悟浄「…おい、どー思うよ？」

「関係の無い人たちの命を奪うなんて最低。減点20点」

悟空「態度でかくてムカツク。減点10点」

八戒「笑い方からAを見る目まで全てが下品。減点15点」

妖怪「なっ、なんだ貴様らバカにしてんのか！？」

悟空「あ、歯が黄色い。減点5点」

妖怪「ぶっ…ブチ殺す！」

武器の斧を投げたが、悟浄は軽く躱す

悟浄「度胸は合格」

そう言って膝蹴りした

悟空も続けて蹴る

八戒「まさか、これくらいの力であんな大見栄きってたんじゃないですよね？」

悟浄「いい性格ね、お前」

にこやかに言い放つお兄ちゃんに、悟浄は苦笑いした

妖怪「(ぜっ…全然見えねェ…！なんて早さで動くんだコイツら！？)」

「なーんだ、大した事ないのね」

妖怪「クソッ」

すると、瓦礫を大量に投げてくる

悟空「うわセコイッ」

八戒「如是我聞一時…」

お兄ちゃんが何かを唱えて防護壁を作り、飛んで来た破片を全て弾いた

八戒「クモ女さんと戦ったとき考えついたんです。“気”を固めてバリヤーにできないかな〜、なんて」

妖怪「(…あそこまで巨大な“気”を瞬時に障壁化するとは)」

「凄い…！」

悟空「いーなー八戒。俺もそれやってみたい！」

八戒「うーん、集中力がないとなんとも…」

妖怪「(しかもあの二人、人間の姿を保つ為に妖力制御装置を付けたままだ。あの装置を外して解放した真の力は、どんな物だというのだ！？)」

がばっと起き上がる

妖怪「しかぁしッ！先手必勝！俺様の真の力を見せてやるぜッ！」

右腕が鎌のようになった

「！…だから右袖だけなかったんだ」

悟浄「ダッセェ服だと思ってたンだよな」