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その問いに、いの一番で答えたのはボルサリーノだった。
「あァ〜成る程ねェ〜〜…セシルは見聞色の使い手で、噂では未来も視れたって聞いたことあるねェ〜〜」
次いで会話に参加したのはクザン。
「俺も噂でしか聞いたことないが、ブロングさんは全盛期のガープさんと互角だと言われてたって……」
『はい。じゃあ、そんな両親から生まれた子供はどうなると思います？』
「「……」」
考え込む2人を他所に、さらりと答えを伝えたA。
『身の丈に合わない覇気のお陰で私は、精神も、まだ幼かった体も、崩壊寸前でした』
「「！」」
『だから最初に両親から教わったのは、覇気の制御でした。一般人と見間違うほどに覇気を一変の揺らぎも無く押さえ込んだのです』
(そんな事…可能なのか？)
疑問符を浮かべるクザン。クザンの疑問を察知したかの様に話を続けるA。
『私以外にこんなイレギュラーな人間いませんからね〜。過程を立証しようが無いですけど、実際出来てしまっているのでね。あと、この筋肉がつきにくい体質も相まって、今の今まで平穏に暮らすことが出来ました』
にっこりと笑うA。
『…と、言うことで！』
突然、明るい声色で言葉を発したA。
目を閉じ、ゆっくりと開く。
そして、深緑の瞳で2人を見据え、話を続けた。
『本気で逃げさせて頂きますよ』
「……おいおい。させる訳ないでしょうよ」
腕をスッ…と構え、パキパキ…と凍らせるクザン。
「わっしらから、逃げれると思ってるのかい〜？」
煌々と光り始めるボルサリーノ。
『勿論です』
一瞬で二人の間に移動したAは、クザンの顎に掌底を食らわせ、脳を揺らし失神させる。
そして、流れる様にボルサリーノには顔面に斜状蹴りを食らわせ、地面に叩きつけた。
『ほい。完了』
それを見ていた味方の海兵達は、顔面から血の気が引き、蒼白くなっていた。
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『ジンベエさん！お待たせしました！』
「Aさん！大丈夫だったか！？」
『無論です。あ、火拳預かります』
「は！？調子乗る…うわ！」
有無を言わせず、嫌がる火拳を再び担ぎ上げた。
「……何なんだよ…！お前……！！」
『だってさっき、サカズキさんのやっすい挑発に乗ってたでしょう？それで君は死にかけた。そんなんじゃ心配で手が離せないよ』
「関係ねぇだろ！お前に！！」
「エースさん！Aさんは…」
ジンベエを手で静止するA。
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作者名：斉和 | 作成日時：2023年11月16日 19時
