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Aは状況を察知し、火拳をジンベエに託す。
『ジンベエさん！一瞬、火拳をよろしく！』
「うわ！」
「Aさん！」
ジンベエ達を先に進ませ、ボルサリーノの前に立ち塞がるA。
『何処って…決まってるじゃないですか』
覇気を脚に纏わせる。
一瞬の静寂。
気付いた時には、目の前にAの脚があった。
『貴方がいない場所まで、ですよ』
ドカァン！
ボルサリーノは蹴られて地面に叩きつけられる。
ゆっくりと起き上がり、吐いた血を拭う。そして呟いた。
「おおォ〜…痛いのは久しぶりだねェ〜…A」
Aはスタン！と軽やかに着地する。そして、一言。
『知ってました？“強さ”は悪魔の実の能力で決まらないんですよボルサリーノさん』
「ほうか…戯れ言は終いかのう？A……！！」
突如、背後から現れたサカズキのマグマの拳がAを襲う───
.
『スー…』
深呼吸をして、Aは目を見開く。
その瞬間、
「！！？」
間近で覇気を浴びせられたサカズキは意識を飛ばし、倒れた。
敵も味方も関係なく、周囲にいた耐性の無い者はバタバタと倒れていった。
「……A
センゴクがそう驚くのは、つい数十分程前に、火拳の処刑が行われ、首を切り落とされる寸前に、麦わら君が覇王色の覇気を放っていたからだ。
まだ彼はその資質に気付いていないようだが、これからの彼の成長が楽しみだとAは素直に思っていた。
ふと周りを見ると、今まで弱い海兵だと思われていた様で、驚いている仲間にヒントを与えた。
『おやおや。皆さん驚きのご様子。……私の
「「「「「！！」」」」」
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作者名：斉和 | 作成日時：2023年11月16日 19時
