TIME.26 ページ2
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白ひげ出陣からしばらくして、モンキー・D・ルフィの無謀とも言える特攻を先陣に、オーズJr.の後ろ盾で包囲網を突破し、湾内に侵入して来た海賊達。
Aはラクヨウに目配せをして、鉄球で処刑台近くまで吹っ飛ばして貰った。
ドゴォン！
「A！！！」
Aの意図を知らない蘇芳がAに駆け寄る。その瞬間に、ハルタが斬りかかり、寸前で切っ先の方向を変え、蘇芳の眉間を切り裂いた。
血が派手に吹き出す。
「ちょっと！敵を前にして背中見せるとか正気？」
「っ！」
額を押さえ、退避する蘇芳。
「邪魔しなや！！」
脚に覇気を纏わせ、側宙踵落としをキメる。
ハルタは剣を盾に受ける。ピキピキと剣にヒビが入った。
「っ！(なんて重い蹴りなんだ…！覇気も僕より強い！！)」
ハルタが思考を巡らせている間に、蘇芳は流れるように体勢を変え、斜状蹴りを見舞った。
「ぐあっ！！」
見事、鳩尾に蹴りが入り、吹っ飛ぶハルタ。
ラクヨウにぶつかる直前で受けとめて貰い、ダメージを最小限に回避する。
蘇芳はAが倒れている処刑台へと走って行った。
「A！！」
『……いたた』
体を揺らすと意識はあるようで、傷も大したことは無かった様だ。
……ここで不信感を募らせた蘇芳は口を開いた。
「A…お前、あんな派手に吹っ飛んどいて、軽傷って…どういうことや」
『！』
沈黙。二人に不穏な空気が流れる。
『どういうことって……頼んだから、っ！』
「……裏切ったんか
共謀したと自白するAの首を手で鷲掴みにし、射るような視線を向けた。
『……今回の海軍の戦い方が気に食わなくてね』
更に腕に力が入る。
『っ、じゃあ、言わせて貰うが、“生まれたことが罪”？ハッ！笑わせるな…！』
蘇芳の襟元を強引に掴み、鋭く睨んだ。
『この世に存在することは罪なんかじゃない！！』
「……」
Aの迫力に気圧され、思わず黙る蘇芳。
『
「…そりゃそうやろ“海賊王”の息子『“天竜人”でもか？』…は？」
『ロシナンテは“天竜人”の息子だった。知っているだろ』
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作者名：斉和 | 作成日時：2023年11月16日 19時
