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「ん？」
麦わら君はずっと黙っているクザンさんを見て、疑問符を浮かべた。
「…何だ」
「何と言うか………じいさんそっくりだな……モンキー・D・ルフィ…。奔放というか……掴み所が無ぇというか……」
「……！！！じ、じいちゃん…！！？」
分かりやすく動揺し始めた麦わら君。……まぁ、あの、分かるよ。君の気持ち。本当に自由奔放だもの。あの人。
「お前のじいさんにゃあ…俺も昔、
────やっぱお前ら……今死んどくか」
「！！！？」
おおおおおいいいい！！！いきなりかい！気分で変えるの勘弁してくださいよおおおお！！！←
Aは溜め息を吐き、凍っていない海岸の方へと歩き出した。
「───A」
クザンに初めて覇気を向けられ、頬に汗が伝った。
『……何でしょうか』
「何処へ行くつもりだ？」
『クザンさんなら知ってるでしょう？私は戦力外ですよ。足手纏いになります。それに───』
『“ありがとう”と言える人間に悪い人はいないと思うんで』
「！」
ニコ・ロビンに目配せして、再び海岸へと歩き出したA。
クザンはその後ろ姿を見送り、溜め息を吐いた。
「……まったく
.
.
.
『───お帰りなさい』
「……ただいま」
そう言って、この島特有の細長い木を背に足を伸ばし座っているAの膝に頭を乗せ、寝転ぶクザン。
『膝枕するなら等価交換しましょうか』
「え…何、『サカズキさんに連絡しやがれください♡』……」
いい笑顔で子電伝虫を手渡すAに引き攣った表情をするクザン。
「……しなきゃ駄目？」
『……そんなに麦わら達が気になりますか？』
「
『？』
クザンの呟きは海風に拐われ、Aに聞こえることはなかった。
『何か言いました？』
「サカズキに“任務中”って言っといてくれない？」
クザンは上体を起こし、上着に袖を通し始めた。
『………了解しました』
「…本部に戻ったら美味い飯奢るから」
『言質取りましたからね？……では、ご武運を』
「ああ。Aも」
二人は拳を合わせ、それぞれの場所へと向かったのだった。
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Miho／ミホ(プロフ) - 今出ている話を全て読ませていただいたんですが、最高に面白いです…!!!!オリジナルキャラの蘇芳がめちゃくちゃ好きです！物語も面白くてドキドキしました！これからの更新楽しみにしています！頑張っください！！ (2022年8月17日 20時) (
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作者名：斉和 x他1人 | 作成日時：2022年5月21日 23時
