TIME.17 ページ15
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次の日。
Aは食堂のカウンターで昼食を食べていた。
すると、直ぐ隣に座った海兵がいた。
『おそようございます。
─────蘇芳』
にやりと笑い、隣を見るといつもの黒羽織にタートルネックのインナーを着ていた。顔を見ると僅かに泣き腫らした目。
「……お"ん」
『ぶっ』
極めつけにその嗄れた声を聞いて、Aは食べていたうどんを吐き出しそうになる。
『くくっ……随分と搾り取られたみたいだね』
「……お陰さんで腰怠いわぁ……」
蘇芳はAに寄り掛かる。
『まぁ今日は非番なんだし、ゆっくり休みなよ』
「ん〜……」
蘇芳は眠いのか、Aの肩にぐりぐりと額を押し付けてきた。
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「────こんにちは、蘇芳さん♡」
急に声をかけてきて、無遠慮に蘇芳の隣に座って来たのはある女海兵────ブライアーだった。
「『………』」
あまりにも急な事に思わず黙る二人。
しかし、意に介することなく続けざまに喋るブライアー。
「10年経っても相変わらず美味しそうなk」
蘇芳に触れようとした瞬間、手をパンッと叩かれた。
「────俺に触れてええんはAとステンレスだけや」
薄く目を開き、赤黒い血のような色をした瞳でブライアーを睨む。
「……」
ブライアーは蘇芳に拒絶された手を見た─────
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「………辛辣な蘇芳さん♡も素敵……♡♡♡」
『君、変態度が増してないか？？？』
恍惚とした表情をしたブライアーに思わず突っ込んでしまったA。
「？あ、いたんですか？A先輩」
『蘇芳以外は全部景色なんだね。了解した』
「おい。諦めないで俺を助けろや」
『私じゃなくてステンレスさんに助け求めなよ。丁度あそこにいるじゃん』
目線を送った先にステンレスが同僚と一緒に昼食を食べていた。
視線に気付いたのか、目が合うとあからさまに“俺を巻き込むな”という顔をしてきた。
『……無慈悲な彼氏だね』
「ふわぁ…あいつ昔からああいうとこあんねん」
蘇芳はステンレスに向かって面倒臭そうにしっしっと手を振った。
「ところで……A先輩。距離近くありません？」
『やべぇ、標的が私になった』
「どんまいやな」
『まるで他人事だね』
「他人事やもん」
『馬鹿言うんじゃないよ。原因はお前だっつーの』
「俺は寄り掛かりたいから寄り掛かっとるだけやんけ。何も言われる筋合い無いで？」
『……私に言わないで。向こうに言って』
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Miho／ミホ(プロフ) - 今出ている話を全て読ませていただいたんですが、最高に面白いです…!!!!オリジナルキャラの蘇芳がめちゃくちゃ好きです！物語も面白くてドキドキしました！これからの更新楽しみにしています！頑張っください！！ (2022年8月17日 20時) (
レス) @page20 id: 42a2ebe18e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斉和 x他1人 | 作成日時：2022年5月21日 23時
