TIME.2 ページ7
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これは遡ること２０年前のお話───
春爛漫の季節を迎えた本日は、新兵の入隊式。
卸し立ての制服に身を包む新兵達がオリス広場に集まっていた。
この中には純粋な正義感を持って入隊した者や、己の存在価値を見出す為に入隊した者。
はたまた家族の生活を守る為に入隊した者や、“力”を見せつける為に入隊した者。
そして───ある“約束”を果たすため入隊した者。
様々な者達が様々な心情を抱え、コング元帥の言葉を待つ。
キーンとマイクの音が鳴り響いた。
『───海軍本部元帥のコングだ。
新兵諸君、入隊おめでとう。この良き日に───
と、まぁ形式的な挨拶は聞き飽きただろう。
諸君、私からの激励だ。聞いてくれ』
周囲がざわつく。
───瞬間、コングが息を吸った。
『逃げたい奴は今すぐ逃げ出せ!!!
ここは一切の弱みを許さぬ海賊時代の「平和」の砦っ!!!
民衆がか弱いことは罪ではない!!!
正義はここにある!!!
強靭な悪が海にあるならば、我々海軍がそれを全力で駆逐せねばならんのだ!!!
“絶対的正義”の名の元に!!!』
ビリビリと気迫がこちらまで伝わってくる。
あまりの気迫にAは生唾を飲み込んだ。
そして新兵達は敬礼し、出せる限りの大きな声で
「「「「はっ!!!!」」」」
と、返事をしたのだった────
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(うっわぁ…すっごい入隊式だったなぁ……)
そう心の中で溢すA。
未だに鳥肌が治まらず、腕を擦る。
今現在、本部内にて各班に別れて建物内の見学をしていた。
各班１５名程度で、１０班まであった。
それもその筈、４年前に海賊王ゴールド・ロジャーが処刑され、大海賊時代が始まったのだから。
これが要因で志願者が多かったのだろう。
私は当時１１歳で、新聞を読んでこの事を知り、子供ながらに
すると突然、声を掛けられた。
「ちょっとアナタ遅れるわよ」
おっと、やってしまった。
『あ、ありがとうございます！』
Aは駆け足で合流した。
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斉和(プロフ) - 防弾チョッキ（初心者）さん» う…！(吐血) 有難いお言葉に嬉死する…！ありがとうございます！ (2022年5月14日 1時) (
レス) id: 667609841b (このIDを非表示/違反報告)
防弾チョッキ（初心者） - 初めまして。作品拝見させていただきました。素晴らしいですね。（鼻血）天才でしょうか。 (2022年5月13日 22時) (レス) id: 16da95312d (このIDを非表示/違反報告)
斉和(プロフ) - ユイさん» ふわああ…ありがとうございます！嬉しいです！ (2022年4月27日 0時) (レス) id: 667609841b (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 面白かったです!!!最高すぎます!!!!! (2022年4月26日 19時) (レス) @page6 id: 82f627da90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斉和 | 作成日時：2022年4月25日 16時
