TIME.12 ページ43
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あれから10年の歳月が過ぎ、今現在。
話はこの物語の冒頭に戻る────────
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「────さん」
「Aさん！」
名前を呼ばれ、我に返るA。
『え……ああ、ごめんなさい。考え事してました』
「大丈夫か？疲れとるなら休んだ方がいい」
心配してくれるジンベエ。
『いや、ちょっと昔のこと思い出して』
「そういえばAは一時期、声が出なくなっていたな」
『ちょ、ミホークさん！しーーっ！』
「なっ、それは大丈夫だったのか？」
「…ストレスか何かか」
『ああ、もうくまさんにまで心配かけちゃったじゃないですか！』
ミホークは意に介せず、バスクチーズケーキを一口食べた。
くまとジンベエにじー…っと凝視されるA。
Aはその視線に堪えきれず、話し始めた。
『……旦那が殉職して、そのストレスで失声症になってしまったんですよ』
「「「………」」」
『？どうしました？』
「あ、ああいや、何でもないんじゃ(既婚者だったのか！)」
「………」
無言で紅茶を飲むミホーク。
「結婚してたんだなAは」
『はい。…でも結局、夫婦で居れた期間は１年でしたから』
目を伏せるA。
その表情を見て居たたまれなくなる三人。
「……鷹の目。次から不用意な発言は控えた方がいい」
「………」
くまに諫められたミホークはカタンと椅子から立ち上がり、Aの目の前にやって来た。
「………すまない」
『ん？大丈夫ですよ、ミホークさん』
「………」
黙ってしまったミホークの手を取り、優しく握るA。
『ミホークさん。私ね、今幸せなんです』
「！」
『皆さんと出逢えて幸せなんですよ』
優しく笑うAを見て、フッと笑うミホーク。
「………七武海といえど俺達は海賊。そんな人間に堂々とそんなことを言うのはAだけだ」
『御心配無用！人を見る目に関しては自信あるんで大丈夫です！』
どや顔で敬礼をするAにつられて笑ってしまう三人だった。
『あ、そうだ。声が出なかった時に手話を使ってたんですけど、意外と利便性良くて。この際だから、４人だけが分かる暗号とか作りません？』
「わっはっは。面白そうじゃ！何がええかの？」
「これはどうだ？」
くまは本を見せた。
「む。これなら俺も知っている」
『ジンベエさんは覚えられそうです？』
「おう。大丈夫じゃ」
『じゃあ、決定！』
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斉和(プロフ) - 防弾チョッキ（初心者）さん» う…！(吐血) 有難いお言葉に嬉死する…！ありがとうございます！ (2022年5月14日 1時) (
レス) id: 667609841b (このIDを非表示/違反報告)
防弾チョッキ（初心者） - 初めまして。作品拝見させていただきました。素晴らしいですね。（鼻血）天才でしょうか。 (2022年5月13日 22時) (レス) id: 16da95312d (このIDを非表示/違反報告)
斉和(プロフ) - ユイさん» ふわああ…ありがとうございます！嬉しいです！ (2022年4月27日 0時) (レス) id: 667609841b (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 面白かったです!!!最高すぎます!!!!! (2022年4月26日 19時) (レス) @page6 id: 82f627da90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斉和 | 作成日時：2022年4月25日 16時
