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.
“───ということです”
「夢に
「それは自分で自分を責めてるからちゃうん？」
『！』
「実際、君の大切にしとった人は君を責めたことあるんか？」
頭を横に振るA。
「他人を貶めたり、騙したりする人だったんか？」
違う。彼は…ロシナンテ中佐は優しい人だった。
彼の笑顔を思い出し、涙を流す。
「そうやって泣いて、逃げるんか」
「見たくない現実から目ぇ反らしてのうのうと生きよって」
「ほんまええ身分やな」
プツンと何かが切れた音がした。
『貴方に何が分かるって言うんですか！』
「……」
『私が悪いんです！私があの時引き止めていれば彼は死ななかった！』
「行くと決めたんは彼の“意志”や。君は関係ない」
『じゃあどうしろって言うんですか！彼を殺した“兄”を憎めとでも言いますか！？』
「！……知っとったんか」
肩で息をするA。
『当てずっぽうで言ったんですけどね……やっぱり当たりましたか……』
感情がヒートアップしていつの間にか立ち上がっていた。
Aは縁側に力が抜けたように座り込んだ。
Aは気持ちを落ち着かせるため、胸いっぱいに息を吸い込み、ゆっくりとを吐いた。
『あの時、彼は兄を“悪”だと言いながらも何処か寂しそうでした』
「……」
『結局……彼の死因は“優しい心”ですか』
“らしい”っちゃ“らしい”けど、全然笑えないよ…ロシナンテ中佐。
すると突然、わしゃわしゃと頭を掻き乱された。
『のわっ！ちょ、ま、やめ』
無言で乱暴に撫でられる。
ちょっと待って！ほんとに怖い！！
するとピタッと止まった。
『へ……？』
余りのことにポカンと呆けていると。
「喋れるようになったやんけ」
『！あ、確かに……』
「良かったなぁ」
そう言って、立ち去る彼。
『あ！待っ』
呼び止めようとすると、くるっと振り返る彼。
「今日！センゴクさんの所に来ぃや！」
そう言い残し、彼の姿は見えなくなった。
『なんだったんだ……』
光が当たり、眩しく目を細める。
いつの間にか水平線に太陽が登っていた。
日が天辺に昇った頃。
Aは元帥の部屋に来ていた。
コンコンと扉をノックする。
入れと声がしたので、ガチャリと扉を開けた。
『失礼します』
「！……A声が」
『はい。ご心配お掛けしました……センゴクさん』
「ははっ……私も年かな。涙が止まらん」
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斉和(プロフ) - 防弾チョッキ（初心者）さん» う…！(吐血) 有難いお言葉に嬉死する…！ありがとうございます！ (2022年5月14日 1時) (
レス) id: 667609841b (このIDを非表示/違反報告)
防弾チョッキ（初心者） - 初めまして。作品拝見させていただきました。素晴らしいですね。（鼻血）天才でしょうか。 (2022年5月13日 22時) (レス) id: 16da95312d (このIDを非表示/違反報告)
斉和(プロフ) - ユイさん» ふわああ…ありがとうございます！嬉しいです！ (2022年4月27日 0時) (レス) id: 667609841b (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 面白かったです!!!最高すぎます!!!!! (2022年4月26日 19時) (レス) @page6 id: 82f627da90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斉和 | 作成日時：2022年4月25日 16時
