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⚠オリキャラ注意
深夜２時を回り、一層闇が深くなった頃。
Aは以前見付けた小さな道場の縁側に座って空を眺めていた。
サァ…と優しく風が吹き抜ける。風が吹くたび、Aの髪を乱した。
すると、一人の男性がこちらへやって来た。
「───おや、先客か？」
さっぱりと切り整えられた黒髪に、糸目。
ワノ国独特の衣服────確か、“着物”だったか。それに身を包んでいた。
柔和な雰囲気を醸し出すその人は、Aの隣(約二人分の間隔を開けて)に座った。
「月が綺麗やなぁ」
『……』
Aはスウェットのポケットから小さいメモ帳と小さいペンを取り出し、文字を書いた。
“そうですね”
一瞬、僅かに目を開きAを見る男性。
「……せやな」
返事をして、再び柔和な笑みを浮かべた。
二人はしばらく空を眺めた────
Aは縁側を人差し指でコンコンと叩く。
その人はこちらに気付き、視線を向けた。
Aはメモ帳を見せる。
“貴方は誰ですか？”
「ん？俺か？ん〜……“月に誘われ出てきた魑魅魍魎”ってとこか？」
Aはその返答にポカンとする。
その人は意に介せず、質問を返してきた。
「君は？」
Aは数瞬考え、メモ帳に書いて見せた。
“青行灯”
その人は、目を開き固まる。
すると、クスクスと笑い出した。
「ランタン持っとるからか。洒落てんなぁ」
「でも“青行灯”て妖怪の名前やで？よう知っとんなぁ」
“読書が趣味で。古い文献で見たことがあって”
「そうか。頭ええんやな、お姉ちゃん」
“それほどでもありますね”
お互い真顔で見つめ合う。
堪えきれずプッと吹き出した彼に釣られ、Aも笑い出した。
ひとしきり笑い終えた彼が口を開く。
「ああ、せや。ひとつ質問ええか？」
こくりと頷く。
「─────どうして喋れなくなったんや？」
『………』
彼は的確に、“喋れなくなった原因”を聞いてきた。
────どうしてそんなことを聞くのだろう、この人は。
初対面で名前も素性も知らない筈なのに。
……ああ、この隈の所為かな。
不思議と“この人ならば何か変えてくれるのではないか”とそう思い、思い切って話をすることにした。
自然と拳に力が入る。
“長くなりますよ？”
「ああ、気にせんでええよ」
ゆっくりと経緯を説明し始めた。
──────
⚠作者関東の人間なんでエセ関西弁です。間違っててもご愛嬌！
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斉和(プロフ) - 防弾チョッキ（初心者）さん» う…！(吐血) 有難いお言葉に嬉死する…！ありがとうございます！ (2022年5月14日 1時) (
レス) id: 667609841b (このIDを非表示/違反報告)
防弾チョッキ（初心者） - 初めまして。作品拝見させていただきました。素晴らしいですね。（鼻血）天才でしょうか。 (2022年5月13日 22時) (レス) id: 16da95312d (このIDを非表示/違反報告)
斉和(プロフ) - ユイさん» ふわああ…ありがとうございます！嬉しいです！ (2022年4月27日 0時) (レス) id: 667609841b (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 面白かったです!!!最高すぎます!!!!! (2022年4月26日 19時) (レス) @page6 id: 82f627da90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斉和 | 作成日時：2022年4月25日 16時
