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休職して何日か過ぎたある日。
「A！！！」
『！？』
ヒナとスモーカーが突撃してきた。
「───で、大丈夫なの？」
“何が？”
「何がって、お前なぁ……」
Aは二人の為に、珈琲豆を挽いていた。
かなり久々に会ったので、奮発してコピ・ルアクを淹れちゃいます！
粉を平らに均し、ドリップケトルで予め沸かして放置しておいたお湯を少量入れ蒸らす。
蒸らし終え、３回に分けて優しくお湯を注ぎ始めるA。
ふと、気配がしたので隣を見るとスモーカーがいた。
「……こんな隈なんか出来ちまって……」
Aの目元に触れる。
以前とは筋力も落ち、痩せ細った体を見て、更に眉間に皺を寄せるスモーカー。
“中々取れなくて困ってる”
「チッ」
え、えぇ〜…本人の前で舌打ちか〜い。泣くぞこのやろう。
「自分に苛立ってんのよ。スモーカー君は」
“なんで？”
「……貴方の変化に気付けなかったから」
悔しそうに表情を歪める二人。
すると、珈琲のカップを温めながら、声は出せないがくつくつと笑い出した(様に見える)A。
「……何が可笑しいんだ」
“違うよ。嬉しくてつい”
続けざまに字を書き、二人に紙を見せる。
“ありがとう心配してくれて”
子供のように無邪気に笑うAを見て、固まる二人。
Aはカップに珈琲を淹れて、二人の前に差し出した。
“希少で高価な珈琲だから味わって飲んでね”
「……もうヒナ困惑」
「……馬鹿には何言っても無駄なのか……」
“二人とも酷いな”
再びくつくつと笑うAだった。
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その日の夜。
月が綺麗だったので、散歩に出たA。
本部の敷地内を歩いていると、ひっそりと小さな道場がそこにあった。
(こんなところに道場なんてあったんだ……)
その道場が気になり、扉を開けてみた。
格子窓から月明かりが射し込み、幻想的な雰囲気を醸し出していた。
(……綺麗、だ)
中へ入ると、意外にも手入れがされていて埃一つ落ちていなかった。
(……)
Aはおもむろに格子窓を正面に座禅を組んだ。
(……静かだ)
瞑想に入ろうと瞳を閉じようとしたその時。
「……こんな時間にここで何をしている」
『！』
振り向くとそこには七武海の“鷹の目”ジュラキュール・ミホークが立っていた。
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斉和(プロフ) - 防弾チョッキ（初心者）さん» う…！(吐血) 有難いお言葉に嬉死する…！ありがとうございます！ (2022年5月14日 1時) (
レス) id: 667609841b (このIDを非表示/違反報告)
防弾チョッキ（初心者） - 初めまして。作品拝見させていただきました。素晴らしいですね。（鼻血）天才でしょうか。 (2022年5月13日 22時) (レス) id: 16da95312d (このIDを非表示/違反報告)
斉和(プロフ) - ユイさん» ふわああ…ありがとうございます！嬉しいです！ (2022年4月27日 0時) (レス) id: 667609841b (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 面白かったです!!!最高すぎます!!!!! (2022年4月26日 19時) (レス) @page6 id: 82f627da90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斉和 | 作成日時：2022年4月25日 16時
