TIME.6 ページ20
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それからの日々はただ無心に仕事をこなす毎日になった。
食事も生命維持出来るだけの量しか摂らず、眠れない時間が多くなっていった矢先のこと────
(あれ…？声が…出ない……)
声を出そうにも、ひゅーと空気が抜ける音のみで、言葉がまったく出てこない。
(な、んで)
Aは部屋で
センゴクは軍曹からAが無断欠勤していると報告を受け、Aの自室へと向かっていた。
「A…まさか…」
Aの部屋の前に付き、扉をノックする。
すると、ガチャリと直ぐに扉が開いた。
いつもはキャップで見えない顔全体が見え、瞳の下には濃い隈が刻まれていた。
「………っ」
一枚の紙を見せられるセンゴク。
そこには“中へどうぞ”と書かれていた。
無言で部屋の中へ入り、扉を閉める。
「…Aもしかして声が、」
こくんと頷くA。顔を歪めるセンゴク。
「……どうしてノックしたのが私だと分かった」
“見聞色を使ったので”
「…！覇気を使えるのか」
“武装色も使えます”
「そうか……声はいつから出なくなったんだ」
“今朝、部屋から出ようとしたら急に”
「っ……」
申し訳なさそうな表情で困ったように笑うAはセンゴクを見た。
「A……休職しよう。このままここにいたら、君が壊れてしまう…！そんなことになったら私はロシナンテに合わせる顔が、」
そっとセンゴクの肩に手を置くA。
紙に字を書き、センゴクに見せた。
“わかりました”
「っ！……すまない、すまないA……」
悔しそうに涙を流すセンゴクだった。
“センゴクさん。ここにいても良いですか？”
「……辛くないか」
“長い間住んでいると、どうしても一番落ち着ける場所はここになってしまいますよね”
はにかみながら、頭を掻くA
その表情を見てフッと笑うセンゴク。
「確かにそうだな」
“でもずっといると気が滅入ってしまうので時々、散歩をさせてください”
「…ああ、無理はしないでくれ」
“ご迷惑お掛けします”
「……A。義理と言えど私達は家族だ。……いつでも頼ってくれ」
ふわりと笑うA。
“ありがとうございます。お義父さん”
センゴクは涙を滲ませながら、Aの頭を優しく撫でた。
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斉和(プロフ) - 防弾チョッキ（初心者）さん» う…！(吐血) 有難いお言葉に嬉死する…！ありがとうございます！ (2022年5月14日 1時) (
レス) id: 667609841b (このIDを非表示/違反報告)
防弾チョッキ（初心者） - 初めまして。作品拝見させていただきました。素晴らしいですね。（鼻血）天才でしょうか。 (2022年5月13日 22時) (レス) id: 16da95312d (このIDを非表示/違反報告)
斉和(プロフ) - ユイさん» ふわああ…ありがとうございます！嬉しいです！ (2022年4月27日 0時) (レス) id: 667609841b (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 面白かったです!!!最高すぎます!!!!! (2022年4月26日 19時) (レス) @page6 id: 82f627da90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斉和 | 作成日時：2022年4月25日 16時
