＊ ページ15
.
「─────で、
『ぶっふぉ』
「おい汚ぇな」
訓練が終わり、昼食の時間。
今日は金曜日なのでカレーの日！大盛りで頼んだのに、ヒナの発言で吹き出してしまった。おい、場所を弁えたまえ！！
『……はい』
「「聞こえねぇよ/ないわよ」」
『勘弁してくれ頼む！！』
あまりの羞恥心に敵わず、頭をガンッとテーブルに打ち付け、平伏すA。その様子を見たヒナはふうと呆れて溜め息を吐く。
「…まぁこれに懲りたら、加減しなさいよ。中佐もね」
「……ははは、ごめん……」
今までの会話を隣で聞いていたロシナンテ。
「……見えないところに付けたんだが、見えちゃったか。次から気を付」
『中佐黙ろうか？』
手でロシナンテの口を塞ぐA。
スモーカーは二人のやり取りを静観していた。
(完全に拗らせてるわね……)
３人を見てヒナはまた溜め息を吐いた。
.
時間が過ぎ、夜も更けた頃。
Aは自室にて読書をしていた。
すると、扉をノックする音が響いた。
『はい』
ガチャリと扉が開く。
「今大丈夫か？」
『ロシナンテ中佐。どうしました？』
あ。連日パターン？
「いや、ちょっと寝れなくてだな」
『人肌恋しいはNGでお願いします』
「……俺達、パートナーだろ？」
ムッとした表情で聞いてきた。
『明日も早いので、今日はお休みです。──それに、触れられない時間が長ければ長いほど、ようやく触れ合えた時、嬉しくなりませんか？』
「……おう」
Aは窓辺から離れ、ケトルに水を入れ沸かし始めた。
『眠れないなら、ハーブティーでも淹れましょうか』
Aはレモンバームの生葉を水洗いし、水気を取る。
そして、ティーポットにレモンバームの葉を千切って入れる。
丁度良いタイミングでお湯が沸く。
Aは、手早くポットにお湯を注ぎ入れ、蓋をした。
『５分蒸らしますね』
「ああ」
そう言って、ソファに座るロシナンテに寄り添うA。
「……A。さっきと言ってることが違う気がするんだが」
『大丈夫です。寄り添ってるだけなんで』
「……屁理屈」
『あ、５分経った』
Aはティーカップをお湯で温め、レモン色に色付いた液体を注ぎ入れた。
そして、仕上げに蜂蜜を数滴。
『お待たせしました。レモンバームティーの蜂蜜入りです』
ロシナンテはカップを受け取った。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 188人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
斉和(プロフ) - 防弾チョッキ（初心者）さん» う…！(吐血) 有難いお言葉に嬉死する…！ありがとうございます！ (2022年5月14日 1時) (
レス) id: 667609841b (このIDを非表示/違反報告)
防弾チョッキ（初心者） - 初めまして。作品拝見させていただきました。素晴らしいですね。（鼻血）天才でしょうか。 (2022年5月13日 22時) (レス) id: 16da95312d (このIDを非表示/違反報告)
斉和(プロフ) - ユイさん» ふわああ…ありがとうございます！嬉しいです！ (2022年4月27日 0時) (レス) id: 667609841b (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 面白かったです!!!最高すぎます!!!!! (2022年4月26日 19時) (レス) @page6 id: 82f627da90 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：斉和 | 作成日時：2022年4月25日 16時
