【ONEPIECE】狐面の男～『白死の黒』～【男主】 (ページ37)

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３３話ページ37

《ゾロ目線》

『お前が父親か････時が経つのは早いものだな。』

「父親じゃねえっつってんだろ！」

あれから否定しても、まったく信じねえっつーか、話を聞かねえ。

昔と変わってねえ･･････。

『おい、いくら親子見ず知らずと言って、
　子供の前で自分は父親じゃないなんて言うなよ。最低だな･･･。』

「だから違ェつってんだろ！こいつは俺と血縁じゃねえっ！！
　あと親子見ず知らずじゃなくて、親子水入らずだ！！

　･･････で、ガキ。テメェは何の用だ。」

海軍の中に侵入するなんて･･･殺されかもしれねぇのに。

「お腹空いたでしょ？あたし、おにぎり作ってきたの！」

「あ"ぁ？殺されてぇのかチビ。」

「お兄ちゃんもうずっと何も食べてないでしょ？
　あたし、初めてだけど･･････一生懸命作ったから！」

「なっ･･････いらねぇっつってんだろ！ぶっ飛ばすぞ！！」

『パパノア、虐待はするなよ。』

「誰がパパノアだっ！？俺はこいつの親父じゃねえっての！！話がこじれる！」

『こじらせたいのに。』

「よし分かった。お前もう黙れ。」

･･････本当、昔と全然変わって無ェ。

「いじめはいかんねぇ！ロロノア・ゾロｫ！」

「くっ･･････！！」

まずい･･･！海軍のバカ息子が来やがった

『･･･？誰だあいつは。お前の友達か？』

「何でそんな発想が出んだよ！あいつはここの海軍少佐の息子だ。
　･･････A、頼むから何もしないでくれ。
　下手すりゃ、このガキが殺される。」

『･････････。』

了解したのかしてないのか、腕を交互に袖の中に隠して、立ったまま動かないA。

･･････もしかすると寝てんのかもしれねぇ。

元から表情が少ない奴だったが、狐面つけてるから、

余計に何考えてっか分かんねぇや。

本当･･････変わってねえなぁ･･････。

・

あれから･･････バカ息子が、ガキの作った握り飯を踏み潰し、ガキを塀の外へと投げやった。

Aは俺の頼んだ通り、何もしなかった。

よかった･･････だが、バカ息子が今度はAに目をつけやがった。

「おい、そこのｫ！着物のヤツ！お前は誰だ！？

『･･････ん』

「お前だよ、お～ま～え！怪しいお面なんかつけやがってェ！
　顔見せろｫ！」