【ONEPIECE】狐面の男～『白死の黒』～【男主】 (ページ25)

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２２話ページ25

････いや、本当。お医者さん、何者？？？

タクティカルナイフ投げてー、Aさんと殺し合いしてー、紅色でー、性格悪くてー、変態でー･････？

「････ありえないでしょー。」

そんな事を呟きながら、廊下を歩く。
七武海会議の詳しい日程とか内容を、他の海兵達に聞くためだ。

･･････んで、聞き終わったら、Aさんに書類を提出に行く。

･････はっきり言って、気分が滅入る。

･･･いや、何をネガティブになってるんだ、リズ！！

前向きに生きていこうぜ！リズ！！

楽しまずして何の人生だよ！！

「うん！よっし！とりあえず全力疾走ーーー！！！」

なぜか全力疾走。

そして、角を曲がりました。

さあ、お決まりの展開です。

「うわっ」

「ぐげうっ！？」

ドンッ、と盛大な音を立てて、向こう側から歩いてきていた男の人にぶつかる。

「ぐげうっ！？」と、色気の欠片も無い声をあげた。

書類をそこらじゅうに撒き散らして、尻もちをついてしまう。

「い、いてて･････！！」

「････ダイジョブ？」

見かねた相手の男の人が、手を差し伸べてくれた。

こ、行動がイケメンだ･･････そう感動しながら、手を取って、立ち上がる。

相手の男の人を見ると、サングラスをしていて、どんな顔かは分からない。

少しというか、かなりのガッカリだ。顔見せようぜ･･････

「･････現金な性格だね。」

「まあ、ここはイケメンが相場ですからね････

　････って、え？」

え、え、今の、声に出してないんだけど。

え？え？声に出してた？？私、かなり痛い人？？？

「そういう心配をする前に、ここはさ。
　ぶつかった相手に謝る場面だと思うぜ？」

「え？･････あっ、す、すみません！！
　ちょっとはしゃいじゃってて･････あっ、書類！！」

慌てて散らばった書類を拾おうとする。

けど、散らばったはずの書類は、どこにも落ちていなかった。

「あ、あれ？？書類･･････！！？」

「ああ、これ？」

目の前に出されたのは、落とした書類の束。

え･････さっきの一瞬で拾ったの？？

「ありがとうございま･････」

受け取ろうとすると、サッと書類を避けられる。

「･･･あ、ありがとうございま･････」

また、サッと避けられる。

･････猫じゃらしで遊ばれてる、猫みたいだ。

･･･というか、なんで私、遊んばれてるんだ。