【ONEPIECE】狐面の男～『白死の黒』～【男主】 (ページ24)

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２１話ページ24

「お前は代理じゃ。代理。」

「代理？」

･･･誰の？

「Aのに決まっとろうが。」

「･･････A、さん、ですか。」

「他に誰がおる」

「･･････まあ、そう、ですよね。」

･･･うー･･････なんだか、思い出しちゃうよなあ･･････。

･･･切り替えよ。

「えっと？なんでAさんの代理ですか？」

「･･･あいつは出席しようとせんからな。
　お前はAの代理名義で出席しとれば、それでええ。」

「それでいいんですか。」

ただの数合わせらしかった。

･･･そういえば確かに、Aさんって、七武海会議に出たことないよね。

Aさんぐらいのレベルになれば、七武海会議に出るのは普通だろうに。

･････なんでだろう？

「まぁ、そういう事じゃ。」

「へぃ、そういう事ですね。」

「･･･。」

少しイラッとしたような顔をされた。

さすが赤犬さん。

からかうのが楽しい。

「･･･あｧ、くれぐれも、この件はAに伝えんように。」

「へぃ？何故？」

「･･･こっちの都合じゃ。」

あまり詳しくは話したくなさそうだったので、深く突っ込むのはやめた。

「これで話は終わりじゃｧ。」と言って、部屋を出ようとする赤犬さん。

その赤色を見て、ふと思い立った。

「赤犬さん、赤犬さん！」

「･･･何じゃｧ」

「あの、Aさんと仲が悪いお医者さんって、どんな人ですか！？」

うん。

あの２人に聞いても、ろくな人物像が思い浮かばなかったからね。

真面目な性格の赤犬さんなら、ちゃんとした答えを言ってくれることだろう。

「Aと仲の悪い医者･･････？

　･･････あｧ、あれか。」

あれ呼ばわりだった。

「何でも、あのAさんと殺し合いをする仲で？
　タクティカルナイフを投げるとか？

　Aさんと青雉さんにも聞いたんですけど、
　どんな人かイマイチ分からなくて。

　そのお医者さんって、どんな人ですか？」

赤犬さんは、少しも考える様子を見せず、

たったの一言で片付けた。

「変態じゃｧ。」

「･･････変態？」

「あれは、変態以外の何者でもないわい。」

変態以外の何者でもないらしかった。

というか、赤犬さんが、真顔で変態って断言するって･･････。

･･････お医者さん、一体、何者だよ。