６４*『燭台切SIDE』 ページ27
主が演錬から帰ってきた。
あぁ、今日は機嫌がいいらしい
歌仙『光忠？具合はどうだい？』
燭台切『歌仙くんか…うん、大丈夫だよ』
そうか、と歌仙くんは表情を変えずに言うと僕の腹に巻かれてある包帯を交換した
僕たち刀は手入れでしか傷を癒せない…だからこんなのはただの気休めなんだ
けれど、巻いていた方がよっぽどいいや
燭台切『いつもごめんね』
歌仙『なに、これくらいどうってことないさ』
慣れた手つきで丁寧に包帯を巻いていく歌仙くん
いつも綺麗に手入れが施されていた手はかさかさでぼろぼろだった
…いつから僕らはこんな風になってしまったんだろう
歌仙『…今日、山姥切がこの本丸に来たんだ』
燭台切『…そうなんだ』
あぁ、山姥切くんか…いつから見てないんだっけ？
あれ、なんで彼ってこの本丸にいないんだっけ？あぁ、そうだ戦場で折れたんだった。
彼もかわいそうに…どうしてこんなところに来てしまったのだろう
燭台切『さてと、僕もそろそろ復帰しないとなぁ…』
歌仙『！？何を言っているんだい！？』
燭台切『これ以上皆の迷惑になるわけにはいかないし、』
それに、と僕は言った。
燭台切『…どうせこのままなら、僕も戦場で折れたいんだ』
歌仙くんの瞳から涙がこぼれる。
…泣かないでよ、わかってるから。僕が言っていることがどれだけ悲しいことだなんて
でもね、もう限界なんだ。もうね、傷の痛みさえ感じなくなっているんだよ
全然痛くないんだ、きっと心の痛いって感じるところが壊れちゃったんだと思う
歌仙『すまないっ…！』
燭台切『謝らないでよ、君のせいじゃないんだから』
歌仙『僕は主の初期刀だったのに何もできない…！』
燭台切『歌仙くん…』
まるで子供のように泣きじゃくる歌仙くん
それをみているとなぜだか僕まで泣けてきた。
燭台切『…あれ、この霊力は…？』
不意に感じた、あたたかな優しい霊力
主のとは違ってとても清く美しい
歌仙『これは、一体…？』
霊力が変わってからしばらくして、鶴さんがやってきた
鶴丸『よぉ！飯だぜ？大広間まで動けそうか？？』
歌仙『あ、あぁ、』
鶴丸『おし！じゃあ俺は他を行くとしよう！』
燭台切『鶴さん！！ご飯って…どういうこと？』
まさか主が？…そんなわけない
鶴さんは嬉しそうに顔を綻ばせた
鶴丸『山姥切が用意してくれたんだ』
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紅葉 - 設定の夢主の名前があみかになってますよ！ (2018年10月11日 22時) (
レス) id: 367c0e09de (このIDを非表示/違反報告)
排球凛桜(プロフ) - あの、粟田口の藤四郎の【ろう】が間違ってますよ！ (2018年2月23日 13時) (レス) id: cbb696c236 (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - 砂糖菓子*さん» 本当に確認しないですいませんでした！内容は勝手ながら御礼をあげただけなので！本当にありがとうございます！ (2017年3月13日 22時) (レス) id: a4c5690381 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖菓子*(プロフ) - 真紅さん» 全然大丈夫です！！むしろありがとうございます！！これからもがんばります！！ (2017年3月13日 21時) (レス) id: 8b11c8a36e (このIDを非表示/違反報告)
真紅(プロフ) - 砂糖菓子*さん» 無理はだめですよ！ あと私が書いてるなり代わり小説でお名前を出してしまったんですが大丈夫でしょうか？確認の前に書いてしまってすいません！ (2017年3月13日 21時) (レス) id: a4c5690381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：砂糖菓子* | 作成日時：2017年2月5日 22時
