俺がやった悪い事は、もうどうでもいいけどさ。最近、時間が過ぎていくと共に＿＿自分の命が削られていく気がするんだ【薫成り代わり三章】 (ページ24)

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七十一刻ページ24

天皇や将軍が逝っちゃったけど、俺らには関係ないよね☆などと言いながら饅頭を作っているA様にもの申したい。貴方は悠長にできても、俺を含めた幹部は追い詰められてるよ！と

追い詰められている原因は山南さんが「生きていた」からだ。問題なのは山南さが生きていることではない。見られたことなのだ。山南さんは表向き死んだことになっている。このことは伊東さんにはしらされておらず、伊東さんは山南さんが死んでいると思っていたのだ。死んだと思っていた人間がいたら驚くし生きていたことを教えてくれなかったのかと憤ることもわかる

相手が相手なだけに面倒事は避けられない。ある程度のことは覚悟していたのだが、

「冗談じゃねえ、そんな勝手が許されるわけねえだろ！」

永倉さんの怒号をききながら、あの野郎面倒事おこしやがった、と。顔には出さずに内心毒づいた。

近いうちに行動を起こすだろうと思っていたが、いやはや感服。まるで仕組んでいたかのような速さだ。計画は整ってあとは新選組から離反するだけ、だが離反できる理由がないさあどうしよういつ決行しようかというところで今回の一件、さあ理由ができたいざ決行！少ない情報をつなぎ合わせて行動の速さから考え付いた結論が上記だ。

俺としては嫌いな人間がいなくなることはおおいに結構、普段は全く動かない表情筋を動かして満面の笑顔で「じゃあな！」と贈り物を渡すぐらいには嬉しい。離反も結構。それで新選組の秘密が守られるのなら

藤堂さんは抜けることは予想できたが、斎藤組長も抜けるのは予想外だ。予想だにしていない人物の脱退

引き抜きの誘いは俺もあった。伊東さんの奢りだというので酒と飯をたらふく胃袋につめこんで、昔A様に教えてもらった「だが断る」を実践した。こんだけ飲み食いしといてなんだその返事は？！と言いたげな表情をしている伊東さんに「ご馳走様、でした」感謝の言葉を言ってさっさと店をでた。我ながらあつかましいな

「先々君は一くんからなにか訊いてる？」

「いえ、なにも」

沖田さんの問いに、自分で答えておきながら悲しくなる。斎藤組長が自身で決めたこととはいえ、俺に一言もないのはなぜなのか。理由その１・言い出せなかった。その２・そもそも信用してなかった。その３・驚かせたかった

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亀更新ですみません。就職ガイダンスが始まりまったのもあるのですが、先が思いつかなくて・・・・・