五十八刻 ページ3
A『そんなに、女鬼が、強い血筋の鬼がほしいか?風間』
嘲りを孕んだその声音は、風間の癪(しゃく)に障(さわ)った。眉をひそめれば、眼下の敵は、不敵に双眸を金色に光らせる
夜風に髪をなびかせながら、Aは言ってはならない事を、風間に向けて放った
A『人間の欲望に似て、浅ましいよ』
ピキリと、風間の額に青筋がはしる。風間は抜刀すると、Aに斬りかかる。Aは風間に斬りかかられると同時に、瞬時に鬼の姿へと変える
太刀で風間の一撃を受け止める。好戦的な笑みを浮かべ。こう言った
A『その頭の頂点、ザビエルみたいにしてやんよ!』
千景「やれるものならやってみろぉッ!」
激しい斬撃の音が、夜の闇へと木霊す。二人の剣は、音、風を裂き。木々を斬り倒した
始めのうちはAが優勢だったが、そのうち、風間が優勢となった。力も技術も風間が上だ
だから、序盤から鬼の姿へ変えたのだ。これでは意味がない、と風間の太刀を受け流しながらAの心の中で、己自身に毒づいた
千景「どうした、さっき威勢はどこへ行った」
A『ウルサイな、少しそこらへんに散歩に行ってるだけだよっ!』
力いっぱいに刀をふるうが、いとも簡単に受け止められてしまう。次の瞬間には風間の足技が俺の横腹にはいった
俺の体は横に吹き飛ばされ、背中を派手に木にぶつけ、頭から落下していった
このまま頭から着地してしまえば、確実に死は免れないだろう。死を免れたとしても、首の骨が折れてしまえばお終い。運よく首の骨が折れただけであっても、首の骨が折れると同時に骨の中にある神経が傷ついてしまえば、体を動かすことはできないだろう。永遠に
なんとか首からの着地を避けようと体を動かそうとするが、全身が軋んで動かない
二度目の死を覚悟したその時、何者かによってそれは阻止された
物凄い勢いで俺の体は何者かによって抱き止められ。俺を抱えている相手は、俺を逆さのまま抱きかかえている状態で地面に降りた
そして、俺のよく知る声で、こう怒鳴った
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新選組(プロフ) - 奈々さん» コメントありがとうございます。ちまちました亀更新ですが、頑張らせていただきます^^ (2016年11月9日 21時) (レス) id: 99972413c8 (このIDを非表示/違反報告)
奈々 - ファイト! (2016年11月9日 20時) (レス) id: e665f2dd13 (このIDを非表示/違反報告)
新選組(プロフ) - アズトさん» 頑張らせていただきます! (2015年10月4日 15時) (レス) id: edf288500b (このIDを非表示/違反報告)
アズト(プロフ) - とても面白いです!!更新頑張って下さい!! (2015年10月4日 15時) (携帯から) (レス) id: d14f271b06 (このIDを非表示/違反報告)
新選組(プロフ) - 未桜さん» 頑張ります! (2015年8月23日 12時) (レス) id: 188fe80e21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:新選組 | 作成日時:2015年6月9日 19時