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衝撃的な先生の言葉に一瞬静かになったものの、すぐに笑い出した。
「ぶっきー、スベっちゃったね〜」
香帆に続けて涼音が言った。
「卒業式前だから浮かれちゃったんだよね？いいよいいよ、そういうぶっきー嫌いじゃないよ？」
「ねえもしかしてさー卒業に関わる重要なことってこれ？この為に全員出席するように呼びかけたの？」
すると、先生はコクリと頷いた。
「そうだよ？卒業する前に、是非みんなで解決しておきたいことがあって」
「……んだよ。こんなことなら家で寝ときゃあ良かった」
「あほらし、帰るぞ」
「うぃ〜」
さっき話題になった後ろの扉が壊れていることを知らない甲斐くんはそのまま扉へ向かっていく。
勿論、開かない。
「扉は開かないよ？特殊な鍵をかけたから」
鍵をかけたのは先生だという。だんだん冗談とは思えなくなってきた。甲斐くんは舌打ちをして、先生の方へ足を進めた。
「さっきから訳わかんねぇことばっか言いやがって……」
「や、ちょっと！」
止めようとした茅野さんの声も
「やめたほうが、」
私の声も、届かない。
「さっさとドア開けろや！！」
甲斐くんは先生の襟を掴んで叫んだ。
先生は一瞬で甲斐くんを教卓の上に倒してしまった。そして、先生は甲斐くんのポケットからナイフを取り出す。
「…こんな物騒なもの持ってきちゃダメだろう。没収だ」
そのあと殴りかかってきた残りの3人も余裕で倒していった。いつもやられていた姿からは想像できない。
柊先生が怖い。
「ぶっきーって雑魚キャラじゃなかったんだ…」
「こう見えても昔は、アクション俳優を目指していたんだ」
「てめぇ…調子乗ってんじゃねぇ！」
そう言ってまた殴りかかる甲斐くんに先生はさっきと同様に倒し、彼に馬乗りになった。
「調子に乗ってるのはお前の方だろ」
ナイフを甲斐くんの顔のすぐ横に刺した。この行動で私を含めクラスのみんなの顔つきが変わった気がした。
「んーどうやらまだ、状況を飲み込めていない様だな」
立ち上がった先生は教卓の上のパソコンを開き、腕時計を軽く指で押した。
「……なら、これでどうだ」
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作者名：ono:) | 作成日時：2023年2月4日 0時
