ヤキモチ (アン・ユジン&キム・ミンジュ) #2 ページ3
「やきもち?」
「おんにのばか!」
顔を真っ赤にして私の胸をどんどんと叩いてくるユジンが可愛くて仕方ない。
胸の内に留めることなくそのまま口にすれば止まらなくなる。
かわいい、かわいい、何度も呟きながら目の前の大型犬をぎゅっと抱きしめた。
「でも、私がユジンのこと好きなのわかってるでしょ?」
「わかってます。でも撮影してる間ミンジュオンニ、チェウォンオンニとばっかり一緒にいました。動画つくるの好きなんですよね、オンニは。だから我慢してたんです、好きなことして欲しいから。でももういい?我慢しなくて。」
感情が溢れて、最後には敬語が崩れてしまうところも、言いながら私の首筋にぐりぐりと顔が埋まっていくのも愛おしい。
物分かりが良くて、見た目も振る舞いも大人っぽくて。
だから時々みんな忘れてしまうけれど、やっぱり彼女はまだ18歳の女の子なのだ。
「ごめんね、寂しい思いさせて。でも一緒にいない時、私だってたくさんユジンのこと考えてるんだよ」
「嘘です」
「ほんとだよ。ねえユジナごめんね、機嫌なおして」
不機嫌を全身で表現するみたいに私にしがみついているこの子をどうしたら笑顔にできるだろう。
「ミンジュおんにと付き合ってるのは誰ですか?」
「ユジンです」
「ミンジュおんにが好きなのは」
「ユジン」
「ちゃんと!」
首筋に顔を埋めていたユジンを起こして彼女の頬に両手を添える。
「ユジンが好きだよ」
ほっとしたのと嬉しいのとまだ許さない、が混ざった複雑な顔で私の手に頬擦りする彼女。
そのなんとも言えない表情が可愛くて見惚れていたら、とん、と肩を押された。
私より身体が大きい彼女によってあっという間に身体がベッドに沈む。
「おんに、私まだ我慢してたことあります」
「え?」
考えるより先に唇に触れた柔らかい感触。
「ユジナぁ」
「なんですか?」
にやりと笑いながら覗き込まれる。
さっきまでの嫉妬で余裕なんてひとつもなかったユジンはどこにいったの。
生意気な彼女の思う壺になるのは少し嫌だけど、不安にさせたお詫びに乗ってあげようかな。
「もっと」
自分の口から出たのは想定していたよりずっと情けない声で、歳上の余裕なんて全然ないけど。
せめて、もう一度重ねた唇からあなたへの好きがたくさん伝わりますように。
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ユノア(プロフ) - わかりましたー書いてみます。プリ小説で書いているのでそっちを見ていただけると嬉しいです。 (2021年8月11日 1時) (レス) id: 9c7a20dfdd (このIDを非表示/違反報告)
あい - ビヤクとオモチャを使ったユジン攻めヘウォン受けがみたいです! (2021年7月25日 13時) (レス) id: bf3ee67c41 (このIDを非表示/違反報告)
ラウンド(プロフ) - チョユリズでユリを奪い合うみたいなのが見たいです! (2021年7月13日 17時) (レス) id: e4bce923f7 (このIDを非表示/違反報告)
テントン - チェウォンとミンジュで、ミンジュがチェウォンの色気に我慢できなくて襲っちゃうというミンジュ攻めの裏が見たいです! (2021年7月10日 8時) (レス) id: 9615198c6e (このIDを非表示/違反報告)
ああ(プロフ) - イェナとチェウォンで、イェナが人気すぎて色んな人から告白されてるところをチェウォンが嫉妬してしまう話がみたいです! (2021年7月9日 0時) (レス) id: 087f4dc706 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユノア | 作成日時:2021年5月30日 10時