IZ*ONE 百合小説

年上の意地（キム・チェウォン＆キム・ミンジュ）#３ ページ12

Sideミンジュ


ミンジュ「…あの、ずっとオンニはお姉ちゃんだと思ってたんです。優しくてだいすきなお姉ちゃん。…でも気づいたんです。


私、チェウォンオンニのこと…」


すき


そう言おうと思ったのに言えなかった。


ﾁｭｯ


チェウォンオンニに唇を塞がれたから。


チェウォン『…その先、まだ言わないで？』


ミンジュ「…え？」


勘のいいチェウォンオンニのことだから私が言おうとしたことはわかってるはず。


なのに言わせてくれなかったってことは。


チェウォン『私の話聞いてくれる？』


私は悪いことしか考えられなかった。


私はかわいい妹って言われると思った。


ミンジュ「…イヤです」


チェウォン『お願い。聞いて？』


ミンジュ「イヤ。聞きたくないです」


思わず私から握ってた手を離した。


チェウォン『ミンジュ』


すぐにチェウォンオンニからまた手を握られる。


昔からこうやって言うことをきかない妹を優しくあやすみたいにチェウォンオンニは名前を呼ぶ。


今そんな呼び方されてもドキドキするだけなの、チェウォンオンニは気づいてる？


チェウォン『聞いてくれる？』


ミンジ「…」


黙って首を横にふる。


こんなわがまま、嫌われちゃう。


チェウォンオンニに何を言われるのか怖くて、逃げてる自分も嫌になって泣きそう。


チェウォンオンニが握った手に力を入れた。


チェウォン『ミンジュが好き』


ミンジュ「…へっ？」


びっくりして顔を上げると溜まってた涙が雫になって落ちた。


チェウォン『泣かせてごめんね。私、ミンジュのこと大好きだよ』


ミンジュ「かわいい妹ですか？」


チェウォン『ううん、かわいいお姫様』


ミンジュ「なにそれっ」


チェウォン『彼女にしたいの』


ミンジュ「ほんとですか…？」


チェウォン『うん、ほんと』


ミンジュ「私もっ…好きです」

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