夜間警備員さんは絡まれる

Day18，警備員と幻覚王子 ページ25

筆者「書く時間がねぇ...」


お久しぶり、Aよ。

皆んなは物語に感情移入するタイプ？

私はガッツリするタイプ、よく気持ちが引っ張られちゃうの。

なんでこんな話をするかっていうと、久しぶりにレティシアに会って、

もう夜遅いし部屋へ送ろうとしたら「本読んでー」と言われちゃって

手頃な本が無いかバッグを探して手にとった本がコレ

『星の王子さま』

大人になると子供の頃の純粋な気持ちが消えていくのをしみじみ感じるわね…

ﾚﾃｨｼｱ「ねぇねぇAお姉ちゃん！今日ね、此処に王子さまが来
　 たんだって！一緒に行こう！」

...この施設、とうとう王子も収容したのか。

他にもいつか王とか女王とかも揃ったら王国作れそうね。



ﾚﾃｨｼｱ「えっとねー、こっちだよAお姉ちゃん！」

「コラ、静かにしなさい。他の奴らはもう寝ているのよ。」

ﾚﾃｨｼｱ「ハーイ」ｸｽｸｽ

素直で良い子ねぇ

私なら「わかってますぅ」ってなかゆびたてて不貞腐れながら返事するでしょうね。

あら誰かしら"捻くれてる"って思った子は？

ﾚﾃｨｼｱ「この部屋の中にいるんだって！どんな姿なのかなぁ」

「へぇ、案内ありがとレティシア...私が抱っこするわね。」

身長的に窓から見れないでしょうし。

前あった金属の箱があれば台代わりにしてたんだけど。

「...キノコね。」

ﾚﾃｨｼｱ「違うよAお姉ちゃん、あそこに王子さまが座ってるよ。」

うーん、どっからどう見てもキノコにしか見えないんだけどなぁ

子供だから？私が純粋じゃ無いから？

「レティシア、王子はもう見たしそろそろ寝る時間よ。」

ﾚﾃｨｼｱ「わかった！王子さまバイバーイ！」

私は手を振るレティシアを抱っこしたまま収容室を離れて行った。




横目で一瞬、キノコの下で小さな男の子が膝を抱えて座っているように見えたのは、きっと眠いから...よね。




『今日の記録』

あんな色のキノコ何処で見つけたんですか?

"まず平然とアブノーマリティと行動する事に危機感を持ってください。"
ーアンジェラ


最近文字の編集の仕方に気づいてウッハウハ

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