続き，警備員と騎士 ページ17
〈絶望の騎士視点〉
魔法少女の1人として、私は王を、国を、守ってきた。
か
しかし私は、何も守れていなかった。
無力感に苛まれた私は、いつの間にかここに居た。
外から時々聞こえる悲鳴が、"また守れなかった"事実を突きつける。
私には、存在する価値があるのでしょうか。
人の気配が消え、1人静かに涙を溢していると、扉の前に誰かが立っているのが見えた。
先程来ていた人達とは違う服を着た少女だ。
こちらを訝しげに見ている、
「" "」
急に泣きそうな顔になり何かを呟いき、扉を開けた。
A「…ごめんなさい。起こしちゃったわね。直ぐに出るから。」
彼女は先ほどの表情から一変して無表情になっている。
それはまるで感情を無理矢理隠しているように見えた。
彼女をこのまま行かせてはいけない、寂しそうな彼女のそばにいてあげたい、
何も守れなかった私だけど、それでも、彼女に何かしなくては！
そう思った私は、背を向け部屋から出ようとする彼女を後ろから抱きしめた。
A「…何、ですか。」
「あ、えっと…そのぉ…」
どうしよう、抱き止めたのは良いけど何か言わなきゃいけないのに何も言えない。
このままでは不審に思われてしまう…。
「うぅぅぅ…」
A「…寂しいの？」
「ヘ⁈」
A「確かに、普段人が多い場所が静かになると不安になるよね。大丈夫、私で良ければそばにいるら。」
ﾆｯ
私が慰める筈が、彼女に慰められてしまった。
でもまぁ、彼女が笑っているし、問題ないかも？
A「私、基本夜に巡回してるから、困った事があったらいつでも言っていいからね。」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
そう言いながら私の頭を撫でる"A"
あれ、私、あやされてます？
『今回の記録』
管理人の指示に従い、WAWランク"絶望の騎士"と接触した結果、
寂しがりだと感じました。
あだ名はスペードと付けました。
今度お菓子を持って行ってあげようと思います。
"貴方はこのアブノーマリティのランクを知って子供扱いするんですか？"
ーアンジェラ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 29人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
我こそ甘党だ！(プロフ) - ヒマワリさん» コメントありがとうございます！精一杯頑張ります！ (3月19日 21時) (
レス) id: 7e95895d93 (このIDを非表示/違反報告)
ヒマワリ(プロフ) - う〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん、好き。普通におもしろいです！！！これからも無理のないように投稿頑張ってください！ (3月18日 21時) (レス) @page8 id: eced7873e9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：我こそ甘党だ！ | 作成日時：2024年3月2日 0時
