夜間警備員さんは絡まれる

Day12，警備員と騎士 ページ16

「…ちっ」

開幕から失礼、管理人からのメールを見たらつい鳴らしてしまったわ。

前科があるから警戒しとかなきゃ。

最悪無視してやりましょう。

『今回収容されたアブノーマリティのAから見た視点を教えて欲しい。
　PS．拒否権ないからね。』

「何故わかったし」

コイツ、エスパーか⁉︎

無視しようとした事が先読みされるなんて…

「…強制なら仕方が無いわ。やるしか無いかぁ。」

窓から見てパパッと報告書書きましょう。



やる気の無さ全開で巡回する。

例のアブノーマリティがいる収容室に近づく程に、私の足取りが重くなるのは仕方がないでしょ。

管理人確か業務終了時はアブノーマリティが勝手に行動しない様に厳重に制限してるとか言ってるけど、今の所ぜんっぜん効果ある所見てないんだけど。

きっと今回の子もちょっかいかけてくるんでしょうね。

「あーヤダヤダ。面倒くさいけどさっさと終わらせましょうか。」

「さてさて中はナンジャラホイっと…



　…お母さん？」

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