夜間警備員さんは絡まれる

Day10，警備員と第1職員 ページ13

『現代若者の○亡が減らない理由ランキング第一位は〜』

更衣室で制服に着替えていると、ロッカーから音が聞こえた。

ホントはダメだけど忘れ物かも知れないし確認すべきよね。

「中に荷物がある…まだ誰か残っているようね。」

さっさと仕事終わらせたいし急いで探しますか。

『うつ病が増えている原因は周囲の影響g』ﾌﾞﾁｯ



「ホントここ広いわね、そういえば明日からまた増えるらしいし…ちょっと体力付け直した方が良いかし…。」

懐中電灯片手に小走りで巡回していると、目の前に人影が見えた。

赤色のスーツっぽいものを着ている男性職員、最近のスーツってカラーにバリエーションが増えたのね。

他の人はもう帰っているのに何1人だけ残っているのかしら。

「ちょっと」

まぁ私には関係ないか。

「もう業務は終了してるわよ。貴方いったいそこで何してるの…よ…」

私の方へ振り向いた男性職員はその手に真っ赤なナイフを持ち、

"己の左手首に押し付けていた"のだ。

「(えちょマジかなんて事刃物なんて持ってまさかこの会社がイヤになって自◯しようとしてんじゃ無いわよねヤバイヤバイえっとこういう時は)早まるんじゃねぇーー！」

？「ふぐぅっ！」ﾄﾞｺﾞｫ

コンマ1秒、さっき動画で流れた言葉が頭をよぎり、言葉より先に拳が出ていた。

…人って、案外飛ばないのね(現実逃避)


「ごめん。本当にごめん。」

？「いや気にしないでください。俺の不注意っスから。」

あの後私は急いで彼を事務室に引きずった。(重くて持ち上がらなかった…)

「私はA、貴方はジョシュアね。」

ｼﾞｮｼｭｱ「？…ネームプレート見たんすか。Aって夜1人でアブノマと戦っている超人って噂の」

「待ってそれ初耳なんだけど。」

聞き捨てならないけどそんなことより。

「なんでリスカなんて事してたの。悩みあるなら聞くけど。」

ｼﾞｮｼｭｱ「違うっス。EGOの所為っすね。」

「EGO？ジョシュアが着てるスーツの事？」

なんと、この会社で働いている職員はアブノーマリティから抽出された武器や防具を着る事が可能で、着ると不思議な効果がついてくるらしいのだ！

いいなぁ私も着たい。

ｼﾞｮｼｭｱ「でもコレ使用者の精神を汚染してくるっていうデメリットもあるんすよね。」

前言撤回やっぱり着ないでいいや。




『今日の記録』

噂ってなんですか。

"貴方は気にしないでいい事です"

ーアンジェラ

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