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糸目で前髪が少し独特な男子高校生は悟の肩をしっかり掴んで｢考え直すんだ悟｣と何度も首を振った。
｢なんで傑がここにいんだよ｣
｢私もいるけど｣
｢だからなんでいんだよ｣
傑と呼ばれた彼の後ろからひょこっと髪の短い、これまた同じ制服の女子高校生が顔を出した。
耳たぶの厚い傑さんは質問をスルーして真剣な表情で悟に言い聞かせる。
｢いいか悟。君の悪業は今まで見逃してきたが、流石に小学生に手を出すのだけはやめろ｣
｢出してねえよ｣
その横で女子高校生が私の目線まで屈んで、頭を撫でながら小さな声で言う。
｢このお兄ちゃん見た目はいいかもしれないけど、性格クソやべぇから手遅れにならないうちに両親のとこ帰りな？｣
『結構前から知ってます』
｢おい聞こえてんぞ｣
｢どういう事だ悟。前からこの子を狙っていたのか？本当に看過できないな｣
｢違うって、こいつは……｣
そこまで言って私に視線を向ける。
最初は彼の何か言いたげな目線の理由が分からなかったが、｢許嫁のことを言っていいのか｣という意味だと察して頷いた。
◇◇◇
｢本当か？この期に及んで嘘ついてないな？｣
｢だから本当だって｣
｢妄想癖あったけ？｣
｢妄想でもねえよ｣
事実を告白した末に壁に追い詰められた悟が2人に詰問されている。
彼をそっちのけでさっき言われた通り洋菓子、小物菓子コーナーを眺める。
『……なにこれ』
ふと手に取ったのは｢のび〜るガ○リチュウ｣と包装用紙にデカデカと書かれたチューイングキャンディのお菓子だった。
｢何見てるんだい？｣
怪訝な顔で駄菓子を眺めていた私に先程の男子高校生が声をかける。
突然話しかけられたので焦って名前が出てこない。
『えっと、｢傑だよ。夏油傑｣……夏油さん。』
｢Aって呼んでいいかな。それで、そのお菓子がどうしたんだ？｣
私は頷くと彼に｢のび〜る｣の部分を見せるように指差した。
『これって伸ばすとどうなるんですか？美味しくなるとか？』
｢え？｣
『え？』
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怠慢のにぼし(プロフ) - 緑の白猫さん» ご感想ありがとうございます！そう言っていただけて、構成に頭を悩ませた時間も無駄ではなかったのだと嬉しく思います。 (2021年2月23日 22時) (
レス) id: 8a1e62ce6d (このIDを非表示/違反報告)
緑の白猫 - ストーリーの構成も上手いし、時間軸の移動の仕方も上手いしで…。堪らなく大好きな一作です! (2021年2月23日 21時) (レス) id: 41276e8159 (このIDを非表示/違反報告)
怠慢のにぼし(プロフ) - 琥珀さん» こちらこそ初めまして(*´ч ` *)こちらは五条悟オチになります。嬉しいお言葉ありがとうございます！本当に励みになります (2021年1月20日 10時) (レス) id: 8a1e62ce6d (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 怠慢のにぼしさん初めまして、この小説は五条悟オチですか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年1月20日 10時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怠慢のにぼし | 作成日時：2021年1月19日 20時
