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おかしい。
茅乃が自販機に行ってから5分経つが、一向に帰ってくる気配がない。
この公園の自販機は1つしかなく、ここから歩いて1分もかからない近さだ。
嫌な予感がして彼女が駆けて行った方。公衆トイレの裏手に向かって走った。
古びて苔の生えた公衆トイレの角を曲がる。
『茅乃！！』
｢Aちゃん…｣
そこには水干姿の見知らぬ男が茅乃の首元にナイフを当てて立っていた。
｢気づくのが遅いぞ。篠崎A｣
『誰なの。茅乃を返して』
……名前を知られている。
姿や呪力からしてマトモな側の人間ではないだろう
でも相手は1人だ。場合によっては私だけでも対処出来るかもしれない。
｢時間がない、簡潔に言う。大人しく俺
『……っ！？』
目を見開いたと同時に、私を囲むように複数人の水干姿の大人が姿を現した。
｢1人で来たとでも思ったか？｣
男は嘲笑う。
どれも目の前の男と同様に呪力を蓄えていた。
ただ立っているだけでも分かる。彼らは武術の心得もある。
『嫌だと言ったら？』
｢まあ好きにしろ。コイツが死んでもいいならな｣
男はもう一度彼女にナイフを突きつける。
『……わかった』
｢聞き分けが良くて助かる。さて、暫くお前らを誘拐させてもらうわけだが、その前に呪符を全部差し出せ｣
『呪符のこと…知ってるんだ』
｢当然だろ｣
溜息をついてポケット等に入っていた呪符の束を近くの男に渡した。
｢よし。じゃあ暫しの間お前らがお世話になるマイハウスに連れてってやる｣
男は笑うと掌印を結ぶ。
詠唱をし始めると、いつの間にか地面に書かれていた術式が淡い光を発しながら発動した。
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怠慢のにぼし(プロフ) - 緑の白猫さん» ご感想ありがとうございます！そう言っていただけて、構成に頭を悩ませた時間も無駄ではなかったのだと嬉しく思います。 (2021年2月23日 22時) (
レス) id: 8a1e62ce6d (このIDを非表示/違反報告)
緑の白猫 - ストーリーの構成も上手いし、時間軸の移動の仕方も上手いしで…。堪らなく大好きな一作です! (2021年2月23日 21時) (レス) id: 41276e8159 (このIDを非表示/違反報告)
怠慢のにぼし(プロフ) - 琥珀さん» こちらこそ初めまして(*´ч ` *)こちらは五条悟オチになります。嬉しいお言葉ありがとうございます！本当に励みになります (2021年1月20日 10時) (レス) id: 8a1e62ce6d (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 怠慢のにぼしさん初めまして、この小説は五条悟オチですか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年1月20日 10時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怠慢のにぼし | 作成日時：2021年1月19日 20時
