ひっそりと暮らす筈だったのだが。2【転生したらスライムだった件】

83話｢自由組合総帥｣ ページ36

｢夢で見た子供達に会うため？｣

昼御飯のために、飲食店に来ていた。

｢ああ、シズさんの心残りだし。何か意味ありげな夢だったからな。｣

｢へぇ〜｣

店内は繁盛しているようで利用客で溢れかえって賑やかな雰囲気であった。

｢あ、だったらぁ、うちのギルマスに紹介状書いてもらうといいかも！｣

エレンがそんな提案を投げかけた。
ギルマス…？ギルドマスターか。

と言うと……

｢フューズに？｣

｢イングラシアには自由組合(ギルド)の本部があるんだよ。自由組合総帥(グランドマスター)は確かシズさんの教え子って話だ｣

カバルが彼女の提案に補足する。

｢そうそう。｣

｢その名も、ユウキ・カグラザカ｣

ん？カグラ……神楽坂？日本人か。
横に目を向けるとリムルも同じ考えのようだ。

｢んじゃ、午後はフューズんとこに案内してくれ｣

｢おう！｣


◇◇◇


｢あ、そうだ旦那。A｣

｢イングラシアに行くなら自由組合(ギルド)で冒険者に登録しといた方がいいぜ｣

｢え？なんで？｣

『冒険者に登録……？』

飲食店を出てしばらく歩いているとカバルがそう忠告する。

｢ホラ、冒険者って街の外での活動がほとんどでしょう？自由組合(ギルド)と提携している国なら身分証明されるのよぅ｣

エレンがなにやらカードの様なものを見せる


…ふむ。つまり、身分証だろうか？


｢んじゃ、一応取っとこうかな｣

リムルの言葉に私も頷いた。


筆記試験は流石に無いだろうか。


長ったらしい文章を見るだけでも目眩がするから出来ればそういうのは避けたい。

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