53.意外な思い side_iroha ページ5
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結局、諦めて私たちは人混みに紛れて花火を見ることにした。
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ヒュー！！！！！ドン！！！！！！！
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北斗｢おぉー、なかなか綺麗なこと｣
彩羽｢何そのオッサンみたいな感想｣
北斗｢俺中学の頃とか友だち全然いなくてさー｣
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真っ赤な大輪の花が夜空を飾った。
北斗｢高校入って、内部進学組と同じ特進クラスに入りたくて死ぬほど勉強してたから、高校でもあんまり友だち出来なかったし｣
彩羽｢まあ実際、松村の第一印象は最悪だったし｣
北斗｢正直だな(笑)｣
彩羽｢それだけが取り柄だからねー｣
北斗｢だから、三年になって、三人に出会えてめっちゃ嬉しかった。生まれて初めて、夏休みなんかいらねーって思った｣
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じっと夜空を見つめながら話し続ける松村。
普段いつも冷静でキレキレのツッコミをかますものだから、彼がこんなに私たちのことを好いていてくれるなんて、意外だった。
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スっと通った鼻筋に、綺麗なフェイスライン。
やっぱ結構顔整ってるよな、と改めて思う。
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北斗｢だから、寂しくなるよな｣
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何発目かの打ち上げ花火が、しゅうっと消えていく。
一瞬の輝きと、それを飲み込む夜空。
全てがスローモーションだった。
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北斗｢京本さ、イギリスに行くんだって。一週間後｣
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あんじゅ(プロフ) - えみりーたさん» 嬉しいコメントありがとうございます♡本当にお待たせしました〜(TT)次回の更新もお楽しみに！！ヽ(*´∀｀)ノ (2022年8月10日 23時) (
レス) id: b8ed25930e (このIDを非表示/違反報告)
えみりーた(プロフ) - はじめまして。ずっと更新待ってました！切ない展開に、胸が締め付けられてます。この後どうなるのか、ますます楽しみになりました。期待してます！ (2022年8月10日 22時) (レス) @page8 id: d4d342cc13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんじゅ | 作成日時：2022年8月10日 19時
