61.アイリスが泣いている ページ13
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｢.......？！｣
自分に今何が起きているのか、分からなかった。
鼻腔をくすぐる、フローラル。
大我に抱き締められてるんだ、って気付いてから数秒。
大我｢これが最後のわがまま｣
肩に大我の息がかかって少しくすぐったい。
私が大我の背中にそっと手を回せば、さらにぎゅっときつく抱きしめられる。
最初で最後の、大我の温もり。
温かくて、泣きそうなくらい優しいそのアイリスの香りを、私は胸いっぱいに抱き締めた。
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多分、今まで生きてきた中で、一番短い時間だった。
どこからか空港のアナウンスが聞こえて、ロンドン行きの便の搭乗時間が迫っていると告げる。
｢本当にこれが最後.......｣
私の方から離れた。
名残惜しそうに大我が私を見つめたけれど、私は首を横に振って目を逸らした。
大我の気持ちなんて、これだけでもう十分だ。
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｢ありがとう、大我｣
私が手を振ると、
彩羽｢きょーもとー！！！しっかりやれー！！｣
北斗｢ずっと待ってる！ありがとう｣
いつの間にかいなくなっていた二人がいつの間にか戻ってきて、私の隣で手を振った。
その時に見せた大我の笑顔は、今までで一番輝いていた。
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あんじゅ(プロフ) - えみりーたさん» 嬉しいコメントありがとうございます♡本当にお待たせしました〜(TT)次回の更新もお楽しみに！！ヽ(*´∀｀)ノ (2022年8月10日 23時) (
レス) id: b8ed25930e (このIDを非表示/違反報告)
えみりーた(プロフ) - はじめまして。ずっと更新待ってました！切ない展開に、胸が締め付けられてます。この後どうなるのか、ますます楽しみになりました。期待してます！ (2022年8月10日 22時) (レス) @page8 id: d4d342cc13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんじゅ | 作成日時：2022年8月10日 19時
