49.あぁ、無情 ページ1
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無情にも、次々と花火が上がる。
悲しいくらい綺麗で。
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｢なん、で……一週間後って、｣
大我｢……ごめん｣
唇をぎゅっと噛み締めて、足元を見つめるままの大我。
ここで泣いちゃだめだ、って私もぐっと堪えた。
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大我の夢がミュージカル俳優になることなんて、今まで聞いたことがなかった。
でも、今思うと全て辻褄が合う。
急に学校に来なくなった時はきっとオーディションだ。
短期留学なんかじゃない。
イギリスまで、オーディションを受けに行っていたんだろう。
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大我｢俺が憧れていた劇団の方に声をかけてもらって、向こうの大学に推薦入学出来ることになった｣
｢……、｣
大我｢俺が夏休みに補習取ってないのは、英会話の勉強してたから｣
｢……そっか、｣
大我｢今日さ、俺めっちゃ楽しみにしてた。Aの浴衣、めっちゃ可愛いよ｣
｢……今そんなこと言わないで、泣いちゃう｣
大我｢Aと、最後に思い出作れて良かった｣
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さいご。
この一言が重く、私の肩にのしかかる。
そんなこと、大我の口から聞きたくなかった。
この街もあと一週間かー、なんて悲しそうに笑う大我。
なんで、なんで、なんで、なんで。
こんなときに笑わないでよ。
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｢…………やだよ、｣
大我｢A？｣
｢最後なんて言わないで！！！！！行かないでよ！！！！！！！｣
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堪えきれなくなった涙は、私の頬をつたって。
メイクなんてとっくに崩れていた。
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あんじゅ(プロフ) - えみりーたさん» 嬉しいコメントありがとうございます♡本当にお待たせしました〜(TT)次回の更新もお楽しみに！！ヽ(*´∀｀)ノ (2022年8月10日 23時) (
レス) id: b8ed25930e (このIDを非表示/違反報告)
えみりーた(プロフ) - はじめまして。ずっと更新待ってました！切ない展開に、胸が締め付けられてます。この後どうなるのか、ますます楽しみになりました。期待してます！ (2022年8月10日 22時) (レス) @page8 id: d4d342cc13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんじゅ | 作成日時：2022年8月10日 19時
