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4.悪くない友好関係 ページ6
「おはようございま〜す」
遅いかもしれないがやっと、出社してから会う人に挨拶するのにモゴモゴしなくなった。言葉にするとするなら慣れてきた、とでも言うべきなのだろうか？
「あ、Aさん、おはよ〜！」
「山本くん！おはようございます」
「もー！敬語じゃなくていいって言ったのに〜！」
「いやこれは譲れないんで…」
じわじわと敬語が抜けてくと思うんで辛抱してください、と冗談交じりに言えば「待ってるからね？」と返されてしまった。こりゃ本当に待たれてしまうぞ…。あ、こら、頬をプクーってするな、あざといぞぅ。にしても素でそんなことができるなんてすごいな…。
「そういえば、昨日私と同じくらいの時間までいたのに早いですね」
「そうかな？うーん…慣れ、かな！」
「つよい……」
頭の良さとか関係なしに純粋につよい。
私は朝がそんなに得意じゃないから結構普通に尊敬する。慣れか…やっぱり慣れだよなぁ、勉強になります。
「山本さんばっかと仲良くしてるなんてズルくないですか〜？」
そんな感じで山本くんと話していたら、私の後ろから声が掛けられた。こんなシチュエーションはちょうど昨日もあった気がするが、それはもう気にしないでおく。
くるりと振り向けばお茶を片手に持った声の主と目が合った。
「あ、どうも、こうちゃんさん」
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