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ココアの甘さは放課後まで残ってるようで 今からバイトなのにな……と胸焼け気味
ユキちゃんと別れてバイト先の裏口に回ると「わ」と声を掛けられる
「今日Aちゃんも出勤ですか？」
『うん……平日にラウくんがシフト入るの珍しくない？』
「今僕の学校 テスト期間中なので」
ペコペコと頭を下げながら先に中に入るラウくんに続いて入りタイムカードを切る
ラウくんは二駅先の高校に通う一個下の男の子
男の子なんだけど、キュルキュルしたお顔と丁寧な口調が癒しで 1ヶ月もしないうちに仲良くなれた
「僕先に着替えちゃいますね！」
『は〜いどうぞ』
簡易の更衣室に消えたラウくん
バックヤードに貼ってあるシフト表を見ると今日のメンツはとても緩やかだ
がんばれそう。
お先にありがとうございます。と規定の制服へと着替えたラウくんが笑顔を振りまく
『また身長伸びた？』
「僕絶賛成長期なんで！」
『このズボンも新調しなきゃだねえ』
「足長効果！」
『ふふっ そんなのしなくたって十分長いよ』
ラウくんは恥ずかしくなったのか耳を赤らめ私を更衣室へと押しやる
かわいいなあ。
メイド服……とまではいかないけど 似た制服にはもう抵抗はなくなった
バイトを始めた頃は恥ずかしくて周りにも黙って働いてたなあ
私のバイト先はケーキ屋とカフェが一緒になったちょっとした夢の場所
内装は店長のこだわりがつまっててオシャレで可愛くて 映えてる写真を撮る女の子たちで賑わう
席数は多くないから 忙しさもそこまでなくて私には理想すぎるバイト先だ
「今日は僕はホールですね」
『注文いっぱい取っておいでね』
「Aちゃんがホール出たほうが儲かるのに」
『女の子にはラウくんが目の保養なんだってきっと』
「……Aちゃんもそういうこと思うんですか？」
『え〜う〜〜ん。普通は思わないけどラウくんは特別ね。』
「へ、……へえ特別なんだ……」
えへへ と笑みを浮かべて鼻の下を人差し指で触る
カランコロン………
心地よい開閉のベルが鳴りお客さんが入る
ラウくんは慣れた動作でお席へ案内する
ショーケースの前に立つ私はその光景を見ながら我が子の成長を感じる母親みたいな感情だ
人見知りすると 緊張していたラウくんは一体どこへやら
カランコロン……
また扉が開く音がして『いらっしゃいませ』と目線を慌てて戻す
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さくまり(プロフ) - お邪魔します。待望の新作、ずっと待ちわびていました。遅くなってしましましたが、新作ありがとうございます。usagiさんの佐久間くんってどうしてこんなに危うい感じがして胸がしんどくなるんでしょうか。ずるいなぁと思いながらまた追いかけますね(笑) (2021年1月27日 3時) (
レス) id: 9bcf79dd74 (このIDを非表示/違反報告)
佐久間君が好きなピーマソ - およよよよよよ！これはまた好きなお話が増えてしまった、、、！たった今初めて読ませていただいたのですが、面白すぎて一気読みしちゃいました！笑更新楽しみにしてます！！ (2021年1月6日 23時) (レス) id: 23d01cc6c4 (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - やねちゃんさん» やねちゃんさん コメントありがとうございます。キュンをお届け出来ていて幸いです。緩い更新になるかと思いますが、これからもご愛読ください。 (2021年1月6日 4時) (レス) id: 4a3beffc0c (このIDを非表示/違反報告)
usagi(プロフ) - あやかぽん。さん» あやかぽん。さん コメントありがとうございます。ゆる〜く見守って頂けたら嬉しいです。これからもご愛読ください。 (2021年1月6日 4時) (レス) id: 4a3beffc0c (このIDを非表示/違反報告)
やねちゃん(プロフ) - めちゃくちゃキュンキュンします！（ ; ; ）更新楽しみにしてます〜〜！ (2021年1月4日 6時) (レス) id: e55d906694 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：usagi
| 作成日時：2021年1月3日 18時
