またね .

#29 ページ29

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研修の前日


とうとう何も話せずこの日が来てしまった



6「 これ！持って行って！」


佑亮から差し出される高校の卒アル



「 こんなの持っていかないわ！！」


6「 えぇ〜 」


「 えぇ〜じゃないよ 」



佑亮とわちゃわちゃしてる時間はあっという間



「 ねえ佑亮 、ちょっときて〜？ 」


6「 いや 」


「 どうして？」


6「 わかるよ？聞いちゃった 」


「 …そっか 、佑亮あのね 」


6「 やだよ…僕いやだから絶対 」


「 今クビになるわけにいかないの 」


6「 バレなかったらいいんでしょ？」


「 そうだけど… 」


6「 ならいいじゃん 」


「 佑亮のためでもあるし 、私のためでもあるんだよ 、わかって？ねえお願い 」


6「 分からない 。僕にはわからないや 」



「 佑亮！ 」


6「 ごめん… 」



佑亮の頬に光る涙を拭ってあげられなかった


「 別れよう 」


6「 帰ってくるまで待ってるから .


強くなって立派になって……守るから 」



「 ありがとう佑亮 」




私は何度佑亮を泣かせたかな？



もうこれで最後



佑亮の笑顔を見るのも



涙をみるのも


名前を呼ぶのも


話すことも



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