Ψ後の晩餐5

第186χ ページ7

｢おい灰呂、何を入れればいいんだ？｣

｢牛乳かな？1本全部入れちゃおう！！｣

｢だーっ！！待って2人とも！！それはだめ！！ちゃんと計らないと……｣

｢どぁっちぃ！！燃堂てめぇもう少しちゃんと抑えてろよ熱湯手についたじゃねぇかよ！｣

｢あー？！転校生がちゃんとかき混ぜねーからだろうよ！｣

｢ちょっと！！チョコこぼれるよちゃんと見てやってー！！｣


思った以上に大変だ…………
仕事分けは失敗

誰が料理できて誰が料理できないのかわからない
斉木くんはただボーッと突っ立ってるし……


｢ちょっと待ってみんな！やること交代してみよう！燃堂くんと窪谷須くんが生地作り！灰呂くんと海藤くんがチョコ！いい？！｣

｢｢｢｢おっす！！｣｣｣｣


《まるで司令官だな》

(………………)


……斉木くんってばっ……

さて、そろそろ油を用意しよう
これは危ないから私とまともな斉木くんでやろっと


｢斉木くんは油の前で温度上がるの待ってて？｣

《もういいぞ》

｢早っ！！｣


パイロキネシス使ったな…？



そんなこんなで色々あったけど、ようやく完成した
トッピングも用意したけどみんな別にいらないらしい

なんか素朴なロリポップチョコになったけど、まぁいいか
みんな食べれればいいんだもんね


｢｢｢｢いただきまーす！！｣｣｣｣

｢ふふ、どうぞ｣


あ、そうだ


｢海藤くんは甘いもの苦手だから、偽サーターアンダギー作ったよ！これならチョコほど甘くないと思うんだけど……｣

｢えっまじで！さんきゅーなAさん！｣

｢……なんだお前愛されてんな｣

｢な、なんだよ亜蓮…………｣


ふふ、作ってよかった
お菓子祭りだなぁ

男子たちがロリポップを持っている姿を見ると、何だか小さくて似合わなくて面白い
ニコニコして見ていると、"Aさんは食べないのか？"と窪谷須くんに言われた


｢あ、うん！食べる！｣


……なんかAさんって他人行儀だなぁ

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