Ψ後の晩餐5

第222χ ページ44

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｢｢｢｢遊園地！！｣｣｣｣


………………



｢着いたね〜！｣

｢まさか斉木がいたとは思わなかったぜ！｣

｢タイミングが悪かったんだな……ん？A右のほっぺ赤くねぇか？｣

｢な、なんでもないっ！｣


帰りたい
僕にとって遊園地は別に面白いところでは無い
人が多くて心の声がうるさいしな

……だがAさんには遊園地であまり良い印象を与えていない

それを拭うため仕方なくだ
決して母に言われそうになったからでは無い


｢まず何乗る？｣

｢私バイキング好きだからバイキング乗りたーい！｣

｢早速バイキング……｣

｢お！いいなぁ！｣



バイキングの列に並び、順番が来た


前に僕、海藤、窪谷須
僕の後ろにAさん、窪谷須の後ろに大賀さんとなった


｢きゃー久しぶりだなぁバイキング！｣

｢早く動かないかなー！｣

｢…………｣

｢瞬、もう顔しんでんぞ｣


バイキングが動き出し、一斉に騒ぎ出す
何も楽しくない……


｢きゃああああ！！｣


Aさんの声がでかくて凄くうるさい

揺れが最高潮に達し、海藤の目はしんでいる


｢お！なんだ瞬！顔やべーぞ！そんな苦手か！もっかい乗るか？｣


窪谷須が海藤を見て腹を抱えて笑っていると、後ろの大賀さんが窪谷須の肩をトントンと叩いた


｢ちょっとあんた！海藤くん可哀想だよそこまで言わないであげて！｣

｢……あぁ？わりぃ聞こえねぇー！｣

｢そーこーまーでーゆーなって言ってんの！耳悪いな！｣

｢ちょっとゆめのちゃん……！｣


Aさんが大賀さんを止めに入った


｢あー？おめーに関係ねぇだろ！そんなんで怒るやつじゃねーよ！｣


何故今そんなことで言い合いになる？


｢実はあんたも少し怖いんじゃないのぉー？海藤くんの袖掴んでるけどー！｣

｢こ、これは瞬を心配してだよ！！｣

｢やばー！超友達思いじゃーん！やっさし〜窪谷須く〜ん！｣


大賀さんがバカにした様に笑う
気の強い女子とはこんなものなのか
僕の周りにはいなかったから珍しいものを見た


｢てめぇ……！バカにしてんじゃねーぞ勝負すっか？！あ？！｣

｢いいよしてやるよ！｣

｢｢コーヒーカップで勝負だ！！｣｣


なんの勝負だ


｢……なんでこうなったの……？｣

《まぁどっちが悪いと言えば窪谷須につっかかった大賀さんだな》


この時にはもう揺れは収まり、みんなゾロゾロと降り始めていた

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